千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

 本日の千種高校

いざという時に備えて【全学年】

 期末考査が終了しました。生徒の皆さん、ひとまずお疲れ様でした。
 今日は、期末考査の全日程終了後に地震と火災を想定した防災避難訓練を実施しました。避難指示の放送からわずか約3分20秒でグランドへの集合・点呼が完了し、非常にスムーズな非難ができていました。また、誰一人として私語をする生徒なく、ニヤニヤと笑うなどふざけた態度の生徒もありませんでした。私の中でも、本校の生徒像として「何事にも全力」という姿はだいぶ慣れてきましたが、改めて素晴らしい生徒たちだと思いました。
 その後、水消火器を使用した消火訓練を行い、消火器の使用方法について学びました。思ってた以上に消火器は重く、ホースの取り外しが難しく、狙いを定めにくいなどその特徴を体感できたのではないでしょうか。火災を発見した時、周囲に知らせると共に、小さな火の場合は消火器を用いて初期消火を行うことが重要です。(もちろん、大きな火の場合は逃げることが優先です)今日の防災避難訓練をきっかけとし、万が一の時に備えた避難経路や避難場所、消火器の位置やタンカやAEDの設置場所なども確認しておきましょう。
 考査の終了と同時に部活動や生徒会活動も再開しています。考査前から部活動禁止のため、運動不足の人も多いかと思いますが、来週にはマラソン大会も予定されています。鈍った体を少しづつ戻していきましょう。

 
 
 

スマホ利用マナーに向けて【生徒会】

 期末考査4日目を迎えています。生徒の皆さん、考査の出来はどうだったでしょうか?職員室では、採点が始まっていますが「よう頑張ってるなぁ」とか「あれ?心配やなぁ」など、先生方の独り言が聞こえてきます。また時々、生徒が職員室にやって来て、「先生、僕のテストどうやった!?」とわざわざ聞きに来る生徒もいたりします。よほど自信があるのか、逆に欠点を恐れているのか分かりませんが、とても微笑ましい先生方とのやりとりがあり楽しませてもらっています。そんな期末考査もあと1日です。最後までBESTを尽くしてください。
 さて、校舎内を歩いていると生徒玄関や廊下等の壁に、スマホ利用マナーに関する掲示物が目に飛び込んできます。これは、昨年度のスマホサミットの参加校が持ち寄った標語の中から、投票により選ばれた標語です。その中で「考えて 守ってあげたい 親心」は本校の前生徒会長、大田美音さんが考えた標語となっています。そのほか、「スマホより  大事にしてね  家族の時間」、「その投稿  増える検索  減る友達」など標語にすることで、シンプルで分かりやすいメッセージとなっており、きっと生徒たちの心に響いているものと思います。
 今週末には、世代を越えてネット利用のルールづくりを考える「スマホサミットinひょうご2020」が兵庫県民会館であり、本校の生徒会代表生徒も参加します。12月13日(日)の当日は、無観客開催ですが13時~16時の間、YouTubeによるライブ配信が行われますので、生徒たちの活動の様子を是非ご覧ください。

  
 

ごっつええ感じ【全学年】

 今日は、千種高校オリジナルアイテムを紹介します。宍粟市の中でも特に寒さが厳しい千種町では、制服と合わせて防寒着となるウインドブレーカーも販売しており、多くの生徒が購入しています。登下校時はもちろん、体育の授業やマラソン大会等の行事、部活動でも使用でき、最近着用している生徒をよく見かけます。これが、なかなかカッコイイ!!最初は、部活動でつくったウインドブレーカーではないか!?と勘違いするほど、ごっつええ感じなのです。
 近年は、温かい素材の下着等も豊富にあり、制服や体操服の下に着る防寒対策はしやすくなっていますが、これからウインドブレーカーが益々活躍するシーズンが訪れます。是非、体を冷やさない工夫をして快適な学校生活を過ごしてほしいと思います。



乾燥防止に向けて…【保健部】

 今朝の千種町の気温は0℃(午前7時時点)とよく冷え込みました。あたり一面に霜が降りて、グランドや木々の表面も真っ白く染まり本格的な冬の到来を感じました。登校してくる生徒たちの中にも、肩をすくめ「寒~っ!!」と声を上げる生徒が目立ちました。12月からは各教室にストーブが設置されているので学校に到着すればホッとできますが、ストーブ周辺で密になり過ぎないこと、定期的な換気を行うことなど、コロナ感染予防にも気をつけてほしいと思います。
 また、ウイルスは低温・乾燥状態で空気中で増殖し、口や喉を通して侵入しやすくなるため、これからの季節は特に「乾燥」にも気をつけなければいけません。加湿器の購入等も考えましたが、費用や効果、置き場所や管理など様々な課題も多く、実現には至りませんでした。しかし、本校では保健部の提案により教室に入られた先生方の手で、定期的に霧吹きを使って噴霧することで湿度を保つことを試験的に行っています。どこまでの効果があるか分かりませんが、出来る努力はしていきたいと考えます。私も、職員室内の乾燥防止のために何度となく霧吹きで噴霧してみました。
 生徒の皆さんも、個々の感染予防対策や体調管理をしっかりと行い、万全の体調で期末考査に臨んでください。

 
 

最後の1秒まで諦めない【全学年】

 本日より2学期末考査がスタートしました。2学期の成績を左右する重要な考査です。多い学年・類型で最大12科目の試験がありますが、2学期のヤマ場となる期末考査をしっかりと乗り切ってほしいと思います。1学年の黒板には「最後の1秒まで諦めない!」の文字が書かれていましたが、その言葉通り各学年の生徒たちは、最後まで試験に向き合い懸命に頑張っている姿が見られました。当たり前のことのようですが、大切な事だと思います。
 以前、私が勤めていた学校では、考査の巡回のため試験途中に教室に行くとほとんどの生徒が机に伏せて寝ている光景がありました。考査の量や質に問題があるのではないかと、改善を加えても生徒の様子に変化はなく悔しい、情けない思いをしたことがあります。各教科担当の先生方が何時間もかけて作成したテストですので、本校の生徒もこれまで通り、誠意をもって試験に臨んでほしいと思います。
 新型コロナウイルス感染も、依然予断を許さない状況です。この週末は、不要不急の外出を控え家庭学習に努めてください。気張れ、千高生!!

 
 

簿記の対面授業【47回生】

 2020年の通常授業(6限または7限授業)も本日が最終日となりました。そして、明日からの期末考査に向けて各教科で考査前最後の授業が行われました。テスト範囲はすでに発表されていますが、考査に向けた具体的な話があったはずです。生徒の皆さんは、そうした考査のポイントを聞き逃さず記録に残すことができたでしょうか?是非とも、ポイントを押さえた勉強をしてほしいと思います。また、千種高校の先生方は、学習内容で分からない箇所があれば、親切・丁寧に対応して下さる先生ばかりです。些細な内容でも疑問点があれば、声をかけて疑問を解決することも大切な勉強法です。是非、先生方を頼ってくださいね。
 今日は、遠隔での「簿記」授業でお世話になっている和田山高校の霜尾利之先生にご来校いただき、考査前の対面授業をしていただきました。普段はモニター越しでの授業のため、個別に質問等ができないため定期考査の前には直接指導をしていただいています。さらに、放課後には補習の時間も設けてくださり、生徒にとっては安心できます。本日の対面授業で理解が深まったのではないでしょうか?霜尾先生、ありがとうございました。
 簿記の補習をはじめ、放課後に教室に残って勉強している生徒の姿が今日もたくさん見られました。12月10日(木)までの5日間の期末考査に向けて、ベストを尽くしてほしいです。頑張れ!千高生!!

 
 
 

たかが駆け足 されど駆け足【46回生】

 「たかが駆け足 されど駆け足」…私が以前勤めていた陸上競技部のキャッチフレーズです。自分のこれまでの人生と重なるので、私はこの言葉が大好きです。中学校の部活動を通じて何気なく始めた陸上を30歳まで競技として続け、教師となるきっかけを与えてくれました。そして、走ることを通じて多くの方と出会い、自分を高めさせてもらいました。また、現在でもストレスの発散や夜に美味しいビールを飲むために私の生活に欠かせない大切な時間になっています。
 そんなふうに、人から見れば大した事でないのに、ある人にとってはずごく魅力的な事となり、夢中になって取り組むうちに無くてはならない大切なものになることがあります。「たかが〇〇、されど〇〇」、高校生の皆さんにとって、〇〇に当てはまる言葉は何でしょうか?部活動でも趣味でも何でもいいと思います。私がそうだったように「やってみようかな?!」という気持ちがきっかけとなり人生を大きく左右する出来事に発展することもあるのです。是非、自分の〇〇を見つけてほしいです。
 今日は、3年生の体育「持久走」に参加させていただき、一緒に3.6kmを走りました。若い時のように速くは走れませんが、走り終わった後は爽快でした。生徒たちは、1,2年生同様、練習なのにマラソン大会本番のようなタイムを意識した熱い走りが見られました。そして、多くの生徒が自己記録の更新ができたようでした。持久走のような忍耐を要するスポーツは、上級学年になるとダレる傾向がありますが、本校の生徒は学年に関係なく常に全力で見ていても清々しかったです。マラソン大会本番まであと2週間、期末考査もありますが本番に向けて体調を整えていきましょう。

 
 
 

花で学校を元気に!【茶華道部】

 花やグリーンはストレスを軽減させ、心をリラックスさせてくれます。そして、みんなを笑顔にしてくれます。この度、そんな素敵な花を西播地区の県立学校等に無償で提供いただきました。素晴らしい企画を用意して下さったのは、(株)姫路生花卸売市場の田寺様で、「花を学校に飾って、生徒や先生に元気になってほしい」という願いが込められています。生徒も私たち教職員もコロナ禍で疲れやストレスが貯まってきていた時期だけに、本当に有難く、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。
 今回いただいたのは、大量のかすみ草、ガーベラ、トルコキキョウ、アルストロメリア、スイトピーの切り花でしたが、早速放課後に茶華道部の生徒たちの手によって仕分けされ、花瓶に生けられていきました。そして、玄関、トイレ前、事務室、職員室、保健室など校内のあちこちに飾らせていただきました。「本当にキレイ!!」寒いこの季節は長く楽しませていただけると思います。
 生徒の皆さん、期末考査3日前という時期となり焦りやイライラも多いかと思いますが、そんな時はゆっくり花を眺め心を落ち着かせてくださいね。改めて生花の魅力や美しさを感じる機会となりました。(株)姫路生花卸売市場の皆さま、本当にありがとうございました。

 
 
 

㊗全国お米甲子園 金賞受賞!【48回生】

 やりました!全国農業高校お米甲子園に出品していた1学年が栽培してきたお米が、「金賞」を受賞しました。前回もお知らせした通り、様々な機器による食味分析等の1,2次審査を通過して、最終審査では食味鑑定士によるご飯試食後の投票により最高金賞1校、金賞4校、特別優秀賞10校が選出されるのですが、本校は全国2位の称号を得たことになります。農業を専門に学ぶ高校ですらなかなか入賞できないコンテストなのに、普通科の生徒たちが栽培したお米が「おいしい!」と評価いただいたことは誇りですし、大きな自信となります。YouTubeで公開されている結果発表の様子を終わりのSHRで1学年の生徒全員で確認しました。生徒たちも、さぞかし喜んでいたことでしょう。
 まさか金賞を頂けるなんで…、今回の1学年の生徒たちの取り組みを見ていて感じることは、日々の積み重ねの重要性と挑戦することの大切さです。実は、このコンテストにエントリーが決まったのは収穫後のことで、栽培の前から「おいしいお米作り」を意識して取り組んだ訳ではありません。しかし生徒たちは、当番制で日々の水管理や、水田の除草を効果的に行うなど指導者の指示を忠実に守り、愛情を込めて栽培してきました。こうした当たり前の積み重ねが、今回の快挙につながっていると思うのです。
 本校の生徒たちの気質「素直・我慢強い・前向き」と先生方の熱心な指導がもたらした金賞です。このプレミアのついたお米の活用を1学年の生徒たちも一生懸命考えてくれているようです。今後、販売や寄付などの活動に自信をもって取り組んでもらいたいです。

より良い校風を築くために…【生徒会】

 今日は一日出張でした。学校を空けても先生方を信頼していますし、生徒も落ち着いており、生徒指導上の心配も全く必要としないため安心です。しかし、新型コロナウイルス感染症が身近に迫ってきている現在、そうした関係の緊急連絡があるのではないかという不安は頭から離れません。本日、休日におけるコロナ感染症に係る緊急連絡先の文書や保健だよりを配布させていただいております。保護者の皆様には今一度、感染防止に向けた正しい知識と行動に協力いただきますと共に、感染が疑われた際の対応についてご確認をお願いいたします。
 さて、少し前の話題になりますが、先日の全校集会の後、生徒会による寸劇が行われました。内容は、授業開始前の挨拶について全校生徒に考えてもらおうと、実演を交えながら訴えるものでした。体育館のステージに机や椅子を並べ、教師役と生徒役になった生徒たちが、悪い挨拶例と良い挨拶例を3パターンに分けて演じていきます。クラスみんなが同じ気持ちで声を出し、きちんと礼が出来た時はとっても見ていて美しく授業へのやる気を感じますが、一部の生徒しか声を出さない時や礼が揃わない時などは見た目も悪く意欲が感じられません。その差は歴然としており、大変わかりやすい寸劇でした。
 言葉で「授業前の挨拶をちゃんとしよう!」と呼びかけるのは簡単ですが、こうした実演により客観的にその違いが見れたことで、見ていた生徒達にはその大切さが伝わったのではないでしょうか。生徒の授業へ向かう姿勢を正そうと、生徒会のみんなが気づいてくれたこと自体、素晴らしいと思いますが、この課題を解決するためにどうやって伝えれば良いかを考え、実行したその行動力に感謝したいです。生徒会のみなさん、本当にありがとう!
 生徒が主体となった生徒目線からの呼びかけにより、より素晴らしい千種高校が築きあげられていきます。千種高校の底力を見たような気がしました。「挨拶」や「礼儀」の大切さを今一度見直していきましょう。
 
 
 

積極性を大切にする授業【48回生】

 小学校の授業で児童が先生から発問を受けると「ハイ!!、ハイ!!ハイ!!」…答えが合っていようが間違っていようが積極的に手を挙げて授業に参加します。しかし、中学校、高校と学年が上がるごとに手を挙げて答えることをためらい、限られた人しか手を挙げてくれません。本校の生徒も例外ではなく、解っていても「恥ずかしい」、「他の人が言ってくれるだろう」などを理由とし、自分の考えを述べられない生徒が多いようです。
 英語科の村上先生は、そうした生徒の気持ちの変化に疑問を感じ、授業の中で意識して生徒たちに挙手を求める授業を行っています。「間違っていても恥ずかしいことではない。むしろ、自分の考えを伝えることよってクラスみんなの理解が深まる」と考えているのです。この日の1年生「コミュニケーション英語Ⅰ」の授業も、ICTを活用しながら英会話の翻訳をみんなで考えていきます。そして、生徒の表情を伺いながら時々ヒントを与えつつ…、さぁ、「この英文の意味を答えられる人!」と満を持して発問します。すると、小学生の児童のごとく、ほとんどの生徒が一斉に手を挙げ積極的に授業に参加しているではありませんか。この授業にお邪魔したわずか15分ほどの間に5~6回、そんなシーンがありました。
 「いやぁ~、スゴイ」、生徒が積極的に授業に参加した主体的、対話的で深い学びの授業が実践できていました。こうした挙手制の授業を考え実行している村上先生のアイデアと、間違いを恐れず積極的に参加しようとする1年生の生徒たちに敬意を表します。何事にも、そうした姿勢を大切にしてください。積極的な失敗(間違い)は深い学びとなり、必ず自分を成長させてくれるのです。

 
 
 

ハーフラウンドゴルフ実習【46回生・アクティブ類型】

 アクティブ類型の生徒は、春から秋のシーズンにかけて2週間ごとに教科「アクティブ」の中でゴルフ実習を行っています。千草カントリークラブ(以下、千草C.C)のゴルフ場を使用させていただき、外部講師の林良民プロから指導が受けられるという恵まれた環境の中で、生徒たちは3年間を通じてメキメキと力をつけていきます。そして、何よりゴルフの楽しさをこの授業を通じて学んでいます。
 今日は、3年生のアクティブ類型の生徒にとっては最後となるゴルフ実習でしたが、その集大成としてハーフラウンド実習が千草C.Cで行われました。少し肌寒い陽気でしたが、1限~6限まで1日中コースをまわり、そのスコアを競いました。このたび宍粟市ゴルフ協会、林プロ、校長先生からご出資いただき、豪華な景品付きのプレイです。私は同行しませんでしたが、さぞかしテンションが上がり、楽しいゴルフになったことでしょうね。

 今回も宍粟市ゴルフ協会の皆さまをはじめ、多くの関係者の方々に大変お世話になりました。今年度のゴルフ実習は終了となりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。上位成績は以下のとおりです。

  優勝:山口 大翔   準優勝:西川 昂輝   3位:小林 敦志    おめでとうございます!

 
 
 

㊗全国大会出場!!【ライフル射撃部】

 やってくれました!昨日、大阪能勢町ライフル射撃場で開催された近畿高等学校秋季ライフル射撃大会で、秦陽乃(2年)が見事3位に入賞し、全国大会への出場権を獲得しました。県大会を高得点で優勝した実力どおり、近畿大会でも兵庫県勢ではトップとなる621.7点をマークしての3位です。プレッシャーもあったと思いますが、本当によく頑張ってくれました。ちなみに上位二人は大会新記録で、過去に例のないハイレベルの戦いでした。
 本人は、県大会にマークした624.5点に及ばなかったこともあり、もしかしたら満足していないかも知れません。もし、悔しい気持ちがあるのなら、全国大会で是非ともリベンジをしてほしいです。また、猶原宏海(1年)も競技歴半年ながら14位(出場23名)と健闘。実力はしっかり発揮できたのではないでしょうか?今回の経験を活かして、来年度は全国大会に出場してほしいです。この二人の活躍に、ライフル射撃部員みんなも喜んでくれていることでしょう。一緒に練習している仲間が全国大会に出場することは誇らしいことですが、「次は私が!」という意識を持ち、互いに切磋琢磨してほしいです。全国大会は来年3月に熊本県で開催予定です。ライフル射撃部の快進撃はまだまだ続きます。

  
 

全力疾走、限界への挑戦!【47回生】

 2年生の体育もバスケット、バドミントン、卓球の選択による球技から「持久走」に移行し、2週目を迎えています。1年生の授業と同様に、前回の記録をもとに1周(300m)の目安となるラップタイムを確認させ、自己記録の更新を目指し、全力の持久走が行われています。男子は15周(4.5km)、女子は12周(3.6km)をタイムトライアル形式で走るのですが、体育の授業の域を越えた部活動並みの白熱した戦いが繰り広げられていました。
 本校は陸上部がありませんが、特に2年生には男女共に運動能力の高い生徒が多く、陸上部顔負けの走りが見られました。前半突っ込んで後半歯を食いしばり粘り切る生徒、最初から最後まで周囲に惑わされず自分のペースを刻む生徒、足を引きずりながら必死に前を追う生徒、走り方は違いますが、みんな余力を残さずゴールしていました。こんなにも追い込んだ持久走の様子を見るのは初めてです。いやぁ~、スゴイ!この後まともに授業が受けられたのでしょうか?
でも、本番までに故障してしまっては意味がありません。お風呂上りのストレッチやマッサージ等のケアを行い、次の練習に備えてくださいね。
 こうしたスポーツを観戦する際、とかく上位生徒ばかりに目が奪われますが、私は男子の最終ランナーをずっと見ていました。彼は、最後から2番目の生徒がゴールしてからさらに2周も走っていました。早歩きくらいのペースですが、必死に足を運び歩こうとしません。それどころか、最後はゴール直前でラストスパートをかけ倒れ込むようにゴールていたのです。順位やタイムは他の生徒よりはるかに劣りますが、前回の自分を越えようとタイムを意識して走っている姿に大きな感動をもらいました。この生徒に「金メダル級の走りだった」と讃えたい気持ちです。

 
 
 

樹木を学び森林を考える【48回生】

 季節外れの温かい日が続いています。一昨日ですが、直射日光の当たる外気温計は25℃にまで上昇しており、「えっ!ウソやろ?」と目を疑いました。活動しやすく有難いですが、この後の寒さが一段とこたえそうで少し怖いです。 
 さて、先週と今週の2週に渡り1年生「生物基礎」の授業では、外部講師による特別授業が行われました。講師は植物のスペシャリスト、藤原誠先生です。先週の授業では、「身近な草木と私たちとの大切な関係」というテーマで、様々な雑草や樹木を実物を見ながら説明していただきました。普段は、遠隔授業等のICTを活用し衛生的に管理している視聴覚室ですが、この時間は教室内が森と化していました。藤原先生から、1つ1つ植物の名称や特徴など解説いただくのですが、生徒たちも興味津々で、どんどん藤原ワールドに吸い込まれていきます。普段なにげなく見ている雑草や樹木の見方が変わったのではないでしょうか?宍粟市の森林についても深く考えさせられました。
 そして、今週は学校近くの大森神社に出かけフィールドワークを行いました。「森を調べ、樹木の生長を測り、詳しい絵図を書こう」というテーマで、1~70の番号札がついたすべての樹木の胸高周囲や樹種、特徴を調べていきます。また、記録係の生徒は樹木の位置関係も正確に書き込んでいきます。さらに、樹木の高さを二等辺三角形の型紙を用いて測定する方法を教わり、調査していきます。生徒たちは、各グループごとに協力して70本もの樹木の調査等を真剣に取り組んでいました。
 教室内で知識を詰め込むだけでなく、実際に森林に出向き、こうした調査を通じて実体験から学ぶことで、生徒の理解度や学ぶ楽しさは何倍も増したことと思います。「いやぁ、素晴らしい授業!」藤原先生、本当に有難うございました。

 
 
 

全国お米甲子園で入賞が確定!【48回生】

 16日(月)の放課後、一通のFAXが送られてきました。なんと!全国農業高校お米甲子園に出品していた本校生徒が栽培してきたお米(コシヒカリ)が最終審査にノミネートされました。これは、全国から出品された検体数の中で、1次審査の食味分析計での(水分・タンパク・アミロース・脂肪酸)計測、穀粒判別器による(色や形)計測、2次審査の味度値(おいしさの度合い)測定結果が優れており、上位15検体に選ばれたということなのです。
「やったーっ!」、「マジかーっ!」、「すごい!!」と職員室で先生方と大盛り上がり…。生徒たちが地道に栽培してきたお米が、美味しいお米であることが科学的に証明されて、本当に嬉しかったです。
 このコンテストは、米・食味鑑定士協会が実施され今年で11回目を数えますが、全国の農業高校で栽培された自慢のお米を様々な角度から分析し、最終審査では食味鑑定士によって食べ比べを行いその味の美味しさを競うものです。本校は、農業高校ではありませんが、毎年1年生の「総合的な探究の時間」の授業で一年間を通じて環境に優しい米作りから販売・寄付などを行っているため、校長先生の承認を得て、初出品したのです。
 私が過去に、農業高校で勤務していた時に何度もこのコンテストに参加していたことがあります。しかし、最終審査にノミネートされ入賞したのは1回だけで農業高校でも入賞するのは容易ではないのです。(参考:昨年度の参加校は76校、183検体がエントリー)
 千種の自然や風土(美しい水と空気、肥沃な土壌、寒暖差の大きな気象等)が美味しいお米をつくりだす基盤となっていることは間違いないと思いますが、それ以上に1学年の生徒たちが夏の水管理や除草作業などをきっちりと行ってきた証であると私は思います。改めて、生徒たちの頑張りを讃えたい気持ちです。
 最終審査は11月28日(土)に静岡県小山町で開催され、食味鑑定士による食味検査後の投票によって特別金賞1校、金賞4校、特別優秀賞9校が決定します。当日は、YouTubeで会場の様子や審査の様子が配信される予定ですので、米・食味鑑定士協会のHPをご覧ください。最終審査結果が今から楽しみで仕方ありません。
とんでもない快挙を成し遂げた生徒たちが、今後お米の販売、寄付等の活動を通じて多くの人に喜ばれ、自信を深めてほしいと願っています。

決意新たに…【ライフル射撃部】

 昨日、近畿高等学校秋季ライフル射撃選手権大会のビームライフルの部に出場する2名(2年秦陽乃・1年猶原宏海)の壮行会が行われました。まず初めに、顧問の高橋先生より2名の選手紹介がありましたが、それぞれの生徒の強さの秘密が垣間見れました。秦さんは、人が見ていようが見てなかろうが関係なく、日々のトレーニングを黙々とこなす芯の強さと集中力の高さ、また大きな舞台でも緊張しない強心臓が武器であること。猶原さんは、日々の生活における誠実さとライフル射撃に対する執着心の強さ、負けず嫌いな性格であること。なるほど…二人を上手く表現していると感じました。
 その後、生徒会副会長の戸井美津希さんより、「千種高校のみんなが応援しています。緊張すると思いますがベストを尽くして頑張ってください」と激励の言葉を受け、最後にそれぞれ一言ずつ決意を語りました。
 近畿大会は、今週末の22日(日)に大阪府能勢町のライフル射撃場で行われます。心を落ち着かせ平常心でベストスコア目指してほしいです。近畿大会での活躍を心から願っています。

 
 
 

自己記録を目指してGoGo!【48回生】

 職員室に響く「がんばれー!!」、「この一周78秒!」、「あと3周!」等の掛け声。
 1学年の体育では、ラグビー(男子)、ソフトボール(女子)の球技を終えて「持久走」へ移行しています。本校は、グランドにトラックがありませんが、1周300mの特設周回コースが作られ、男子15周、女子12周の計測が行われていました。前回走った時のタイムが記された記録用紙を見ながら、1周あたり目安となるペースを事前に確認させ、自己記録更新を目指します。
 内心「いややなぁ」「走りたくないなぁ」と思っている生徒も多いはずですが、生徒たちは意を決してスタートラインへ…。2組目に走る仲間は記録係になり、周回の伝達と一周ごとのラップを瞬時に計算して読み上げていました。走る生徒は、1周ごとに記録係の生徒から様々な掛け声を受け、懸命にゴールを目指して歩を進めます。見ていて清々しく、微笑ましい光景が広がっていました。本校の生徒の本質である「常に全力、手を抜かない」、「相手を思いやる優しい心」が走る姿や応援する姿に詰まっており、今日も温かい気持ちになりました。
 12月17日(木)のマラソン大会当日は、男子8km、女子5kmを走り切らなければなりません。1か月後の本番に向けて練習が続きますが、みんなで支え合いながら乗り越えていきましょう。きっと、苦しみを乗り越えた先には、大きな疲労感もあるでしょうが、それを越える達成感と充実感が得られるはずです。

 
 
 

校種の垣根越えて④…【交流授業】

 昨日、園小中高連携交流授業の第4弾が千種小学校6年生(13名)を対象に行われました。今回の授業は、本校の英語科教諭の村上先生が担当し、千種小・中学校のALTエミリー先生の協力のもと楽しい英語の授業が展開されました。テーマは、「千種高校の部活動について知ろう!」で、村上先生が小学生になりすまし、卓球のラケットをもって登場する場面から始まります。その後イラストを用いて、どんな部活動があるかを児童たちに問いかけながら英語で紹介していきます。高校生の兄や姉をもつ子供たちもいて、あっさりと答えていました。それぞれの部活動を正しい発音で発声しながらマスターした後、What club will you join?(どの部活動に入るつもりですか?)I will join the 〇〇(〇〇部に入るつもりです。)という会話をマスターするためのミニゲームが始まります。頭の後ろに手を組んで、さきほどの会話文を繰り返し発声しつつ、指示された部活動が呼ばれたらそのカードを奪います。反射神経が問われますが、子供たちはゲーム感覚で楽しみながら英会話を身につけていました。
 学習指導要領の改訂に伴い、今年度から小学校高学年(5,6年生)の英語が教科として必修化されるようになりましたが、もうすでに英語に抵抗感なく楽しんで参加できている子供たちにとても驚かされました。また、聞く力や話す力、英語でのコミュニケーションも想像以上に進んでいると感じました。
 村上先生の柔らかい雰囲気とエミリー先生の明るさが絶妙にマッチした、とっても楽しい実践的な授業でした。村上先生、エミリー先生、大変お疲れさまでした。明るく元気な児童に私もとても癒されました。

 
 
 

うれしい報告【46回生】

 今朝、本校の校庭で歓喜の声が響き渡り、生徒たちの手による胴上げが行われました。公務員試験を受験していた生徒が最終合格したのです。私もその話を聞いて、目頭が熱くなり学年の先生方と喜びを分かち合いました。ほんとに、おめでとう!よく頑張りました。
 私は、この生徒との関りはわずか半年ほどですが、部活動を懸命に取組む姿、放課後に一人図書室にこもって勉強に打ち込む姿、繰り返しの面接練習に立ち向かう姿等をいつも見てきました。先の見えない孤独な状況の中でも、決して逃げることなく努力している姿を見て「頑張れよーっ」といつも心の中で応援していたので、本当に嬉しかったです。
 この生徒に限らず、本校の生徒たちは真面目でコツコツ努力する生徒が非常に多く、応援したくなる生徒ばかりです。相手がある選考試験なので、頑張ったからといって必ず良い結果につながるという保障はありません。仮に不合格だったとしても力不足だったと認めるしかないのです。しかし、目標に向けて妥協せず努力してきた過程は、合否に関係なく必ず今後の人生の糧となり自分を成長させてくれます。そして、次へと繋がる原動力になると私は信じます。本校のキャッチフレーズである「小さな学校で大きな夢を」を身をもって実践してくれている生徒たちに「ありがとう」と伝えたいです。
 さて、新型コロナウイルス感染拡大関連のニュースが再び大きく取り上げられています。本校でも、改めてマスクの着用、こまめな手洗い・消毒、教室内の換気、登校前の検温等の基本的な対策の徹底と感染リスクの高まる3密の行動を避けるように呼び掛けていますが、ご家庭におかれましてもご協力をお願いします。インフルエンザと同じで、気をつけていても感染する時は感染するものだと思いますが、いかに対策していたかが大切です。コロナ感染への意識を高めて、日常の学校生活が継続できるように努力していきましょう。
 生徒たちは、今日も当たり前のようにしっかりと手洗い・アルコール消毒ができており、手洗いチェック表にはマルが全員記入されていました。職員も校内の消毒頑張ってます。