千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

2022年10月の記事一覧

食味コンテスト「金賞」目指して【50回生】

 昨日の5,6限目、1学年全員の生徒の手による「米の選別」実習を行いました。収穫後、田住先生によってきれいに調整された玄米ですが、より品質の高い玄米にするため不完全米(青米、焼け米、胴割れ米、砕米、変形米、心白米など)をカルトンと呼ばれる黒と白の専用皿とピンセットを用いて取り除いていく作業…集中力と根気が求められます。

 しかし、生徒たちは休み時間も返上して米の選別に没頭…、見事な集中力で不完全米を取り除き、黙々と実習に取り組んでいました。この選ばれしお米は、「全国農業高校お米甲子園」(山梨県で開催)と「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」(山形県で開催)という2つの全国規模の食味コンテストに出品し、今年も金賞以上の獲得を目指します。

 もちろん、玄米は不完全米も含めて全ておいしく食べられます。しかし、生産されたお米の中にも何割かはこうした不完全米があり、その割合に応じてお米の等級(1等、2等、3等、規格外)が決まることを、生徒たちは体験を通して学ぶことが出来ました。出品用の玄米は、今日の2時間だけでは全然足りません。今後も、放課後等の時間に生徒の自主的な取り組みを期待しますし、来週には小中学校でも同じ選別授業を行う予定です。頑張っていきましょう!

新聞に掲載されました!

 今朝の神戸新聞に「小中高合同稲刈り」の記事が掲載されました。今年のお米の収穫量は、過去最高の223kgでしたが、お米の食味値を競うコンテストではどんな評価を受けるのか!?

 千種の自然環境の力と小中高生の地道な取り組みによって生産されたお米はまずかろうはずがありません。本日から、コンテスト出品に向けた小中高生による選別授業がスタートします。児童生徒の皆さん、頑張りましょう!

アユの解剖授業【交流授業】

 昨日から空気が一変し、一気に秋の深まりを感じる陽気となっていますね。生徒玄関前に立っていると、キンモクセイの甘~い香りが漂ってきたり、コオロギなどの昆虫のさえずりが聞こえ四季の移ろいを感じます。秋は美味しい食べ物が多く、ついつい食べ過ぎてしまうので体重管理に苦労しますが、適度に運動もしながら健康維持に努めていきましょう!

 さて、本日午後から千種中学校7年生15名を対象に、本校の理科教諭筏泰介先生による「アユの解剖」授業が行われました。私はこの筏先生の交流授業を毎年楽しみにしているのですが、今年も元気いっぱいの生徒を相手に、楽しくアクティブな授業が展開されました。最初に二人一組になって活きのいいアユを手づかみで捕まえ、袋の容器に入れていくのですが、これが至難の業…。暴れるアユがなかなか容器に収まらず、周囲の笑いを誘います。その後、容器の中にスポイドで麻酔を数滴垂らし、麻酔が聞き始めるまで筏先生による「アユの一生と生態」に関する授業が始まります。生徒にクイズ形式で問いかけながら、スライドを駆使した非常に分かりやすい授業に生徒たちも興味津々、積極的な発言も見られました。その後、「アユの命をいただくので、しっかりと学び何かを持ち帰ってほしい!」と熱く生徒に語り掛けた後、筏先生の手によってアユの解剖のデモンストレーションが始まります。ハサミやメスで切り開かれ臓器が見えてくると、「かわいそう…」と目を覆う生徒もいましたが逆に目が輝き前のめりになって説明に耳を傾ける生徒も多くいました。最後は、一人一匹ずつアユを取り出し、自らの手で解剖し臓器の名前や場所を確認しながら実習を進めていました。心臓を発見しヒクヒクと動く様子に「まだ生きてる!」と声をあげる生徒もおり、命の代わりに多くの学びを得た9年生たち…「ごめんなさい」「ありがとう」とアユに感謝していました。

 筏先生、今年も素晴らしい授業をありがとうございました。今日の経験は、生徒の心にずっと残り続けるでしょう。

ベンチ作りスタート!【48回生・アクティブ類型】

 今朝の千種町は18℃(午前7時時点)でしたが、日中はほとんど気温が上がらず、北風が強く吹いて肌寒い陽気となりました。夏のような強い日差しが照りつけ、つい先日まで「暑い暑い…」と言っていたのに、急に寒くなり体がついていきませんね。生徒の皆さん、中間考査一週間前となりました。体調管理に留意し、日々の授業に全力で取り組んでください。

 さて、3年生の教科「アクティブ(木工)」では、特別非常勤講師の迎山先生による5回目の授業が行われました。過去4回は、いわゆる「林業」を体験し生きた樹木から製材する工程を学んできた生徒たち…今日からはいよいよ「木工」の授業を行い、目標とするベンチ作りに向けスタートしました。最初に、迎山先生より図面を見ながら目標とするベンチの制作イメージについて説明を受けます。お年寄りの方々に楽に座っていただける高さで、丈夫なものとするための工夫が施されたベンチに生徒たちも共感し、真剣な表情で説明を聞いていました。その後、二人一組のペアを組み、台座となる板選びが行われ、いよいよ実習がスタート!ノコギリや斧、鉈などを使用して、機械に頼らず自分たちの手で形づくっていきます。「手作業でやれることはやる…」という迎山先生のこだわりの授業は、木目によって簡単に切れる場所や硬くなかなか切れない場所などを体感しながら学ぶことができます。「この感じだと台座だけで2学期が終わってしまうなぁ…」と迎山先生に冗談を言われながら、和気あいあいとした雰囲気の中で生徒たちは楽しく実習に励んでいました。迎山先生、今日もライブで楽しい授業をありがとうございました。2学期末に間に合わなかったら、来年度の3年生に続きをやってもらいましょうか!?(笑)

今年のお米の出来はいかに…【50回生】

 今朝の神戸新聞には、来春の公立高校進学希望調査(9/1時点)の結果が発表されました。私は、千種高校の欄を慌てて探し、祈るような気持ちでその数字に目をやりました。なんと本校は、募集定員を上回る41名の希望があり、朝から非常に嬉しい気持ちになりました。

 少子化や私立高校流出などにより地域の公立高校は生徒募集に苦慮する中、こうして多くの中学生が千種高校を希望してくださることへ感謝の気持ちでいっぱいです。今後も、小規模校の良さと千種の地域性を最大限に活かした、生徒一人一人を大切にした温かみのある学校づくりに向け邁進します。ありがとうございました!

 さて、先週金曜日に小中高合同稲刈りを終えたばかりですが、田住先生にお世話になり乾燥→選別→もみすり等の調整作業していただきました。そして玄米となって、今年度のお米が届きました。全部で223kg!!、昨年度過去最高(208kg)をさらに上回る収量となりました。今年は、昨年のような長雨の影響はなかったものの、少し刈取るタイミングが遅かったことが唯一危惧されます。この玄米を、今週から来週にかけて小中高生に選別してもらい、全国規模の食味コンテストに出品する予定です。

 3年目のお米の出来はいかに…?いよいよ、運命を握る出品準備が始まります。