千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

2022年3月の記事一覧

ネットトラブルを回避するために…【全学年】

 本日は午後からの学力検査業務のため、生徒たちは午前中2時間のみの授業後、SHRと大掃除をして全員午前中で下校となりました。明日から6日間はいわゆる入試休みに入ります。春の温もりを感じるお昼前に、生徒たちは嬉しそうに学校を後にしていました。しばらく学校への登校はありませんが、まだまだコロナ感染も心配される状況に変わりありません。生徒の皆さんには、体調管理に留意し元気に過ごしてほしいと思います。
 さて、昨日の3,4限目にNIT情報技術推進ネットワーク(株)の篠原嘉一様より、「安心して使うために知っておきたいネットリスク ~スマホやネットに潜む危険~ 」と題してご講演いただきました。私は、途中から様子を拝見したのですが、様々な無料アプリ等を例に挙げて実際に起きているトラブル等を紹介いただきました。また、無料の背景には利用者の様々な情報を入手するメリットがあり、情報を漏らさないよう設定しておく必要があることも学びました。生徒たちは、身を乗り出すような勢いで話に聞き入っており、ネットトラブルを回避するための正しい利用について再認識したようです。
 「いやぁ~、勉強になります!娘にも聞かせたかった…」私も、自分のスマホ設定で情報管理が甘かったことが確認できましたし、生徒たちも初めて知った事、ヒヤッとした事があったのではないでしょうか?様々なネットリスクを回避した上で、正しくスマホやネットを利用したいと思います。篠原様、昨日は大変勉強になりました。ありがとうございました。

 
 
 

心のサポート講演会【全学年】

 本校は、いじめや不登校を未然防止する研究指定校として様々な取組みを年間を通して実践しています。今年度は、新たな取組みとして、10月に全学年で「いじめについて考える」人権HRを実施したり、学期ごとに全教員による個人面談等を行ってきました。
 昨日はそうした心のサポート事業の一環として、関西福祉大学の市橋真奈美先生にご来校いただき、「援助希求って何?~一歩踏み出してみよう!~」というテーマのもと講演会を行っていただきました。市橋先生は、冒頭に「人に頼ること=ダメな事、弱い人、迷惑な事と思っていませんか?」と生徒に投げかけられ、今日の授業のねらいは「相談することのハードルを下げることです」と呼びかけられました。その上で、相談しやすい相手に関する本校生の事前アンケートの結果と国の調査結果を比較して、本校生の特徴に触れられました。なんと、本校生はQ.心が沈んでいる時に誰に相談しますか?の質問に対し、「しない」と回答した生徒が38.2%と一番多かったのです。一方で、本年度から実施してきた全教員による個人面談に対し、「非常に良かった・良かった」と回答した生徒が約80%おり、その必要性を感じていました。これらの結果をもとに、「大丈夫、放っといてほしい」という生徒も一定数はいるものの、多くの生徒が話をしたり相談する機会を求めていることが分かりました。なにげない日常会話を含め、友達同士や教員との対話は非常に大切だと改めて確認できました。また、後半はグループワークをしながら、相談しやすい人や環境を考え、話し合いを通じて考えたことを発表し合いました。生徒たちは、真剣かつ柔軟にキーワードとなる言葉を情報共有していました。
 市橋先生、生徒の実態に応じた生きた講演をしていただき、ありがとうございました。生徒たちも、グループワーク等を通してたくさんの気づきがあったようです。この気づきを、今後の学校生活や生徒の指導に活かしていきます。
 
 
 

ありがとう、三宅先生!【49回生】

 学年末考査が終わり、本校では現在午前中の授業が行われています。年度末は、様々な行事が組み込まれたり、今週末には学力検査があるため各科目による授業もいよいよ大詰めを迎えています。そんな中、今日の1,2限の授業をもって本校の勤務を終えられる先生がおられました。家庭科の三宅歩美先生です。
 三宅先生は、毎週月曜日のみの勤務でしたが、一年間家庭基礎(1年・2時間)とフードデザイン(3年・2時間)を担当していただき、京都市内から千種高校まで時間講師として勤務いただきました。地元の教育大学を卒業された後、教員の道でなく京都府警に勤務されましたが、再び教員の世界を目指して動き始められたタイミングで本校にご縁あって勤務いただいていたのです。週一日とは言え、本校の家庭科授業のために片道4時間以上かけて通い、生徒たちに創意工夫をこらした授業を提供いただきました。教育実習の時以来、教壇に立たれた経験はなかった三宅先生でしたが、授業に向けての教材研究の様子や生徒との接し方を見て、私たちも見習うべき点が多くある素晴らしい先生でした。
 その三宅先生ですが、今年度の京都府教員採用試験に見事に合格され4月からは京都府内の中学の家庭科教員として勤務されます。最後となる三宅先生の授業後に、1学年の生徒・教員からサプライズの寄せ書きが送られ「三宅先生、遠方から私たちのために家庭科の授業をしてくださり、ありがとうございました!」と感謝の言葉が述べられました。三宅先生も「教員の原点となった学校です。千種高校での経験は一生忘れません」と語ってくださいました。
 三宅先生、千種高校に来てくれてありがとう!色んな先生方がいて千種高校の教育が成り立っていますが、悪条件の中でもポジティブに勤務いただいた事は他の教員にも大きな刺激となりました。先生の姿勢から得たものは私自身も大きかったです。先生の新天地での益々のご活躍とご多幸を千種高校あげて祈念いたします。本当に、ありがとうございました。
 
 

兵庫県警本部長表彰を受賞!

 今年度本校は、兵庫県警本部主催の自転車交通事故プログラム「自転車無事故無違反チャレンジ2021」に応募し、兵庫県警察本部長賞という名誉ある賞をいただく事になりました。この事業は、兵庫県警察が自転車事故の年齢層の中でとりわけ高校生の世代が突出して多いことを受け、昨年度から事故防止の啓発活動として実施されている2年目の事業です。
 本校は、昨年度は自転車の無事故無違反を達成し、兵庫県警本部交通部長表彰を受賞していました。しかし、今年度は無事故無違反に加え交通安全テストで全体平均(83.15点)を大幅に上回る88.25点を獲得したことが評価され、県下で9校しか受賞していない兵庫県警本部長賞を受賞したのです。
 昨日、兵庫県警本部交通部交通企画課調査官の竹谷勝義様、同自転車対策係長の後出真一様、宍粟警察署交通課長の上山智晴様にご来校いただき、一坪小春さん(1年・千種中出身)が本校生を代表して賞状を受け取りました。警察の制服に身をつつんだ3名の方々に加え、校長、教頭に囲まれて一坪さんも緊張したと思いますが、立派にその重責を果たしてくれました。竹谷調査官は学校HPを見て千種高校を勉強されており、スキー部の活躍や飛び出し坊やの寄贈、お米の金賞受賞などの情報を事前にキャッチ…、「お米売っていたら買おうと思っていました」とお話されました。また、「是非とも、3年連続での受賞を目指してください!」と励ましのお言葉をいただきました。嬉しいお言葉、ありがとうございました。
 名誉ある賞状を届けるため、わざわざ学校まで足を運んで下さった竹谷様、後出様、上山様、本日は誠にありがとうございました。この表彰を励みに、交通安全への意識をさらに高められるよう取組んでいきたいと思います。

  

スマホ利用のルールを考える…【全学年】

 本日、2~4限に「校内ワークショップ」と題し、全生徒によるスマホ(タブレット)利用に関するグループワークおよび発表会が行われました。昨年、この行事を初めて見た時、生徒会役員がオブザーバー役となり円滑に話し合いを進め、短時間に意見をまとめ発表する姿に感動したことを今でも鮮明に覚えています。「本校の生徒は本当にスゴイ!」そんな印象を強く受けました。
 今年も昨年同様、生徒会役員がリーダーシップを発揮し、各グループ(学年・男女混合)で話し合い→まとめ→発表が行われ実り多い校内ワークシップとなりました。スマホ利用におけるメリットやデメリットを再確認したり、解決に向けてどう取組むべきかを生徒たちは真剣に話し合っており、今年も感動の連続でした。特に、来年度入学生から始まるBYOD(一人一台端末)の導入に伴い、スマホやタブレットの校内使用における本校のルール決めをしていく必要があります。正式なルールはもう少し時間をかけて決められますが、今日の意見も参考にしながら生徒たちの意見を尊重したものにしていきたいと考えています。こうして実際に使用する生徒たちがスマホマナーに関する意見を出し合い、生徒たちが納得してルールを決めることで、規範意識向上につながるものと確信します。
 最後に大田先生が言われていた、リスクを知った上でリスクを最小限に抑える使用法を考え、正しい知識で正しい行動がとれる人になってほしいと思います。生徒の皆さん、今日はお疲れ様でした。私も大変勉強になりました。