兵庫県立 千種高等学校 1年生40名のクラスでは、1学期と2学期にまたいで、ひめじ防災ラボ&スタディのメンバーが毎年開催する「コットンチルドレンラボ」を家庭基礎の授業とコラボして実施しました。活動は、姫路木綿(もめん・コットン)を育て、綿を収穫し、糸を紡いで、防災について学び・考えるプロジェクトです。
木綿を育てる経験はなかなかないですよね。
「木綿の葉っぱってこんな感じなんだ〜」
「コットンボールって本当にできるんだ〜」
「枯れちゃいました〜」
「枯れたけど、復活して成長しました〜」
育てる体験をしたからこその各自の様々な気づき!そして記憶に残る経験。
”糸つむぎ”って作業は楽しいけど、木綿が糸になって布になって洋服になっているなんて果てしない・・・・今の技術が凄すぎる!
防災クイズは、身の回りのグッズがこんなに大活躍するなんて知らなかった!もしもの時に一度自分の頭で考えた今日の経験が活かされることがあるかもしれない!
実際に災害に遭われた方のリアルな話は心に届きました。もしもの時に備えた家族会議を本当にやっておかなきゃ!
最終回では、この活動を通じて学んだことそしてこれからのアクションについて資料にまとめて発表の時間を設けました。各チーム様々な視点での意見に講師陣もびっくり!さすが高校生の視点は高いな!その他、英語のエッセイコンテストの題材にしてくれた生徒さんもいました。途中の被服の授業では家にある着なくなった洋服の布を持ってきてもらい「SDGsコースター」を手縫いする経験も挟みました。”防災コースター”として防災時にも利活用できることを知る!
また活動は全編オンラインにて行い、遠方の講師からも学べること、オンラインでのコミュニケーションの仕方、プレゼン資料の共有や学校のWi-Fi環境で途切れることなく授業をする工夫など、情報分野の学びにも繋がっています。
家庭科の教科書には、持続可能な社会をつくる暮らしの担い手になるため、人生を展望し目標を持って生きることから、子育て・超高齢社会・衣食住・経済生活まで様々な生きる知恵の項目がぎっしりつまっています。今回は兵庫県で活躍される団体さんとコラボし、実際の体験を通じて視野を広げ、これからのアクションについても一歩踏み込んでイメージし各自の思考を深めることができました。
この活動の根底にあるテーマは「命」。
植物を慈しみ、歴史や過去の災害をふりかえり、今・そしてこれから私たちがどう生きるのかを考える。経験は人生の”宝もの”だと思います。ご協力いただきました皆様ありがとうございました!
主催:ひめじ防災ラボ&スタディ https://himejibosai-lab-study.jimdofree.com/
メンバー:防災士 平櫛武さん、澤田善弘(わたや善兵衛)さん、澤田千秋さん、防災士 東滝弘子さん、小川まなやさん
家庭科担当教員:作原美穂
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