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2020年11月の記事一覧

より良い校風を築くために…【生徒会】

 今日は一日出張でした。学校を空けても先生方を信頼していますし、生徒も落ち着いており、生徒指導上の心配も全く必要としないため安心です。しかし、新型コロナウイルス感染症が身近に迫ってきている現在、そうした関係の緊急連絡があるのではないかという不安は頭から離れません。本日、休日におけるコロナ感染症に係る緊急連絡先の文書や保健だよりを配布させていただいております。保護者の皆様には今一度、感染防止に向けた正しい知識と行動に協力いただきますと共に、感染が疑われた際の対応についてご確認をお願いいたします。
 さて、少し前の話題になりますが、先日の全校集会の後、生徒会による寸劇が行われました。内容は、授業開始前の挨拶について全校生徒に考えてもらおうと、実演を交えながら訴えるものでした。体育館のステージに机や椅子を並べ、教師役と生徒役になった生徒たちが、悪い挨拶例と良い挨拶例を3パターンに分けて演じていきます。クラスみんなが同じ気持ちで声を出し、きちんと礼が出来た時はとっても見ていて美しく授業へのやる気を感じますが、一部の生徒しか声を出さない時や礼が揃わない時などは見た目も悪く意欲が感じられません。その差は歴然としており、大変わかりやすい寸劇でした。
 言葉で「授業前の挨拶をちゃんとしよう!」と呼びかけるのは簡単ですが、こうした実演により客観的にその違いが見れたことで、見ていた生徒達にはその大切さが伝わったのではないでしょうか。生徒の授業へ向かう姿勢を正そうと、生徒会のみんなが気づいてくれたこと自体、素晴らしいと思いますが、この課題を解決するためにどうやって伝えれば良いかを考え、実行したその行動力に感謝したいです。生徒会のみなさん、本当にありがとう!
 生徒が主体となった生徒目線からの呼びかけにより、より素晴らしい千種高校が築きあげられていきます。千種高校の底力を見たような気がしました。「挨拶」や「礼儀」の大切さを今一度見直していきましょう。
 
 
 

積極性を大切にする授業【48回生】

 小学校の授業で児童が先生から発問を受けると「ハイ!!、ハイ!!ハイ!!」…答えが合っていようが間違っていようが積極的に手を挙げて授業に参加します。しかし、中学校、高校と学年が上がるごとに手を挙げて答えることをためらい、限られた人しか手を挙げてくれません。本校の生徒も例外ではなく、解っていても「恥ずかしい」、「他の人が言ってくれるだろう」などを理由とし、自分の考えを述べられない生徒が多いようです。
 英語科の村上先生は、そうした生徒の気持ちの変化に疑問を感じ、授業の中で意識して生徒たちに挙手を求める授業を行っています。「間違っていても恥ずかしいことではない。むしろ、自分の考えを伝えることよってクラスみんなの理解が深まる」と考えているのです。この日の1年生「コミュニケーション英語Ⅰ」の授業も、ICTを活用しながら英会話の翻訳をみんなで考えていきます。そして、生徒の表情を伺いながら時々ヒントを与えつつ…、さぁ、「この英文の意味を答えられる人!」と満を持して発問します。すると、小学生の児童のごとく、ほとんどの生徒が一斉に手を挙げ積極的に授業に参加しているではありませんか。この授業にお邪魔したわずか15分ほどの間に5~6回、そんなシーンがありました。
 「いやぁ~、スゴイ」、生徒が積極的に授業に参加した主体的、対話的で深い学びの授業が実践できていました。こうした挙手制の授業を考え実行している村上先生のアイデアと、間違いを恐れず積極的に参加しようとする1年生の生徒たちに敬意を表します。何事にも、そうした姿勢を大切にしてください。積極的な失敗(間違い)は深い学びとなり、必ず自分を成長させてくれるのです。

 
 
 

ハーフラウンドゴルフ実習【46回生・アクティブ類型】

 アクティブ類型の生徒は、春から秋のシーズンにかけて2週間ごとに教科「アクティブ」の中でゴルフ実習を行っています。千草カントリークラブ(以下、千草C.C)のゴルフ場を使用させていただき、外部講師の林良民プロから指導が受けられるという恵まれた環境の中で、生徒たちは3年間を通じてメキメキと力をつけていきます。そして、何よりゴルフの楽しさをこの授業を通じて学んでいます。
 今日は、3年生のアクティブ類型の生徒にとっては最後となるゴルフ実習でしたが、その集大成としてハーフラウンド実習が千草C.Cで行われました。少し肌寒い陽気でしたが、1限~6限まで1日中コースをまわり、そのスコアを競いました。このたび宍粟市ゴルフ協会、林プロ、校長先生からご出資いただき、豪華な景品付きのプレイです。私は同行しませんでしたが、さぞかしテンションが上がり、楽しいゴルフになったことでしょうね。

 今回も宍粟市ゴルフ協会の皆さまをはじめ、多くの関係者の方々に大変お世話になりました。今年度のゴルフ実習は終了となりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。上位成績は以下のとおりです。

  優勝:山口 大翔   準優勝:西川 昂輝   3位:小林 敦志    おめでとうございます!

 
 
 

㊗全国大会出場!!【ライフル射撃部】

 やってくれました!昨日、大阪能勢町ライフル射撃場で開催された近畿高等学校秋季ライフル射撃大会で、秦陽乃(2年)が見事3位に入賞し、全国大会への出場権を獲得しました。県大会を高得点で優勝した実力どおり、近畿大会でも兵庫県勢ではトップとなる621.7点をマークしての3位です。プレッシャーもあったと思いますが、本当によく頑張ってくれました。ちなみに上位二人は大会新記録で、過去に例のないハイレベルの戦いでした。
 本人は、県大会にマークした624.5点に及ばなかったこともあり、もしかしたら満足していないかも知れません。もし、悔しい気持ちがあるのなら、全国大会で是非ともリベンジをしてほしいです。また、猶原宏海(1年)も競技歴半年ながら14位(出場23名)と健闘。実力はしっかり発揮できたのではないでしょうか?今回の経験を活かして、来年度は全国大会に出場してほしいです。この二人の活躍に、ライフル射撃部員みんなも喜んでくれていることでしょう。一緒に練習している仲間が全国大会に出場することは誇らしいことですが、「次は私が!」という意識を持ち、互いに切磋琢磨してほしいです。全国大会は来年3月に熊本県で開催予定です。ライフル射撃部の快進撃はまだまだ続きます。

  
 

全力疾走、限界への挑戦!【47回生】

 2年生の体育もバスケット、バドミントン、卓球の選択による球技から「持久走」に移行し、2週目を迎えています。1年生の授業と同様に、前回の記録をもとに1周(300m)の目安となるラップタイムを確認させ、自己記録の更新を目指し、全力の持久走が行われています。男子は15周(4.5km)、女子は12周(3.6km)をタイムトライアル形式で走るのですが、体育の授業の域を越えた部活動並みの白熱した戦いが繰り広げられていました。
 本校は陸上部がありませんが、特に2年生には男女共に運動能力の高い生徒が多く、陸上部顔負けの走りが見られました。前半突っ込んで後半歯を食いしばり粘り切る生徒、最初から最後まで周囲に惑わされず自分のペースを刻む生徒、足を引きずりながら必死に前を追う生徒、走り方は違いますが、みんな余力を残さずゴールしていました。こんなにも追い込んだ持久走の様子を見るのは初めてです。いやぁ~、スゴイ!この後まともに授業が受けられたのでしょうか?
でも、本番までに故障してしまっては意味がありません。お風呂上りのストレッチやマッサージ等のケアを行い、次の練習に備えてくださいね。
 こうしたスポーツを観戦する際、とかく上位生徒ばかりに目が奪われますが、私は男子の最終ランナーをずっと見ていました。彼は、最後から2番目の生徒がゴールしてからさらに2周も走っていました。早歩きくらいのペースですが、必死に足を運び歩こうとしません。それどころか、最後はゴール直前でラストスパートをかけ倒れ込むようにゴールていたのです。順位やタイムは他の生徒よりはるかに劣りますが、前回の自分を越えようとタイムを意識して走っている姿に大きな感動をもらいました。この生徒に「金メダル級の走りだった」と讃えたい気持ちです。

 
 
 

樹木を学び森林を考える【48回生】

 季節外れの温かい日が続いています。一昨日ですが、直射日光の当たる外気温計は25℃にまで上昇しており、「えっ!ウソやろ?」と目を疑いました。活動しやすく有難いですが、この後の寒さが一段とこたえそうで少し怖いです。 
 さて、先週と今週の2週に渡り1年生「生物基礎」の授業では、外部講師による特別授業が行われました。講師は植物のスペシャリスト、藤原誠先生です。先週の授業では、「身近な草木と私たちとの大切な関係」というテーマで、様々な雑草や樹木を実物を見ながら説明していただきました。普段は、遠隔授業等のICTを活用し衛生的に管理している視聴覚室ですが、この時間は教室内が森と化していました。藤原先生から、1つ1つ植物の名称や特徴など解説いただくのですが、生徒たちも興味津々で、どんどん藤原ワールドに吸い込まれていきます。普段なにげなく見ている雑草や樹木の見方が変わったのではないでしょうか?宍粟市の森林についても深く考えさせられました。
 そして、今週は学校近くの大森神社に出かけフィールドワークを行いました。「森を調べ、樹木の生長を測り、詳しい絵図を書こう」というテーマで、1~70の番号札がついたすべての樹木の胸高周囲や樹種、特徴を調べていきます。また、記録係の生徒は樹木の位置関係も正確に書き込んでいきます。さらに、樹木の高さを二等辺三角形の型紙を用いて測定する方法を教わり、調査していきます。生徒たちは、各グループごとに協力して70本もの樹木の調査等を真剣に取り組んでいました。
 教室内で知識を詰め込むだけでなく、実際に森林に出向き、こうした調査を通じて実体験から学ぶことで、生徒の理解度や学ぶ楽しさは何倍も増したことと思います。「いやぁ、素晴らしい授業!」藤原先生、本当に有難うございました。

 
 
 

全国お米甲子園で入賞が確定!【48回生】

 16日(月)の放課後、一通のFAXが送られてきました。なんと!全国農業高校お米甲子園に出品していた本校生徒が栽培してきたお米(コシヒカリ)が最終審査にノミネートされました。これは、全国から出品された検体数の中で、1次審査の食味分析計での(水分・タンパク・アミロース・脂肪酸)計測、穀粒判別器による(色や形)計測、2次審査の味度値(おいしさの度合い)測定結果が優れており、上位15検体に選ばれたということなのです。
「やったーっ!」、「マジかーっ!」、「すごい!!」と職員室で先生方と大盛り上がり…。生徒たちが地道に栽培してきたお米が、美味しいお米であることが科学的に証明されて、本当に嬉しかったです。
 このコンテストは、米・食味鑑定士協会が実施され今年で11回目を数えますが、全国の農業高校で栽培された自慢のお米を様々な角度から分析し、最終審査では食味鑑定士によって食べ比べを行いその味の美味しさを競うものです。本校は、農業高校ではありませんが、毎年1年生の「総合的な探究の時間」の授業で一年間を通じて環境に優しい米作りから販売・寄付などを行っているため、校長先生の承認を得て、初出品したのです。
 私が過去に、農業高校で勤務していた時に何度もこのコンテストに参加していたことがあります。しかし、最終審査にノミネートされ入賞したのは1回だけで農業高校でも入賞するのは容易ではないのです。(参考:昨年度の参加校は76校、183検体がエントリー)
 千種の自然や風土(美しい水と空気、肥沃な土壌、寒暖差の大きな気象等)が美味しいお米をつくりだす基盤となっていることは間違いないと思いますが、それ以上に1学年の生徒たちが夏の水管理や除草作業などをきっちりと行ってきた証であると私は思います。改めて、生徒たちの頑張りを讃えたい気持ちです。
 最終審査は11月28日(土)に静岡県小山町で開催され、食味鑑定士による食味検査後の投票によって特別金賞1校、金賞4校、特別優秀賞9校が決定します。当日は、YouTubeで会場の様子や審査の様子が配信される予定ですので、米・食味鑑定士協会のHPをご覧ください。最終審査結果が今から楽しみで仕方ありません。
とんでもない快挙を成し遂げた生徒たちが、今後お米の販売、寄付等の活動を通じて多くの人に喜ばれ、自信を深めてほしいと願っています。

決意新たに…【ライフル射撃部】

 昨日、近畿高等学校秋季ライフル射撃選手権大会のビームライフルの部に出場する2名(2年秦陽乃・1年猶原宏海)の壮行会が行われました。まず初めに、顧問の高橋先生より2名の選手紹介がありましたが、それぞれの生徒の強さの秘密が垣間見れました。秦さんは、人が見ていようが見てなかろうが関係なく、日々のトレーニングを黙々とこなす芯の強さと集中力の高さ、また大きな舞台でも緊張しない強心臓が武器であること。猶原さんは、日々の生活における誠実さとライフル射撃に対する執着心の強さ、負けず嫌いな性格であること。なるほど…二人を上手く表現していると感じました。
 その後、生徒会副会長の戸井美津希さんより、「千種高校のみんなが応援しています。緊張すると思いますがベストを尽くして頑張ってください」と激励の言葉を受け、最後にそれぞれ一言ずつ決意を語りました。
 近畿大会は、今週末の22日(日)に大阪府能勢町のライフル射撃場で行われます。心を落ち着かせ平常心でベストスコア目指してほしいです。近畿大会での活躍を心から願っています。

 
 
 

自己記録を目指してGoGo!【48回生】

 職員室に響く「がんばれー!!」、「この一周78秒!」、「あと3周!」等の掛け声。
 1学年の体育では、ラグビー(男子)、ソフトボール(女子)の球技を終えて「持久走」へ移行しています。本校は、グランドにトラックがありませんが、1周300mの特設周回コースが作られ、男子15周、女子12周の計測が行われていました。前回走った時のタイムが記された記録用紙を見ながら、1周あたり目安となるペースを事前に確認させ、自己記録更新を目指します。
 内心「いややなぁ」「走りたくないなぁ」と思っている生徒も多いはずですが、生徒たちは意を決してスタートラインへ…。2組目に走る仲間は記録係になり、周回の伝達と一周ごとのラップを瞬時に計算して読み上げていました。走る生徒は、1周ごとに記録係の生徒から様々な掛け声を受け、懸命にゴールを目指して歩を進めます。見ていて清々しく、微笑ましい光景が広がっていました。本校の生徒の本質である「常に全力、手を抜かない」、「相手を思いやる優しい心」が走る姿や応援する姿に詰まっており、今日も温かい気持ちになりました。
 12月17日(木)のマラソン大会当日は、男子8km、女子5kmを走り切らなければなりません。1か月後の本番に向けて練習が続きますが、みんなで支え合いながら乗り越えていきましょう。きっと、苦しみを乗り越えた先には、大きな疲労感もあるでしょうが、それを越える達成感と充実感が得られるはずです。

 
 
 

校種の垣根越えて④…【交流授業】

 昨日、園小中高連携交流授業の第4弾が千種小学校6年生(13名)を対象に行われました。今回の授業は、本校の英語科教諭の村上先生が担当し、千種小・中学校のALTエミリー先生の協力のもと楽しい英語の授業が展開されました。テーマは、「千種高校の部活動について知ろう!」で、村上先生が小学生になりすまし、卓球のラケットをもって登場する場面から始まります。その後イラストを用いて、どんな部活動があるかを児童たちに問いかけながら英語で紹介していきます。高校生の兄や姉をもつ子供たちもいて、あっさりと答えていました。それぞれの部活動を正しい発音で発声しながらマスターした後、What club will you join?(どの部活動に入るつもりですか?)I will join the 〇〇(〇〇部に入るつもりです。)という会話をマスターするためのミニゲームが始まります。頭の後ろに手を組んで、さきほどの会話文を繰り返し発声しつつ、指示された部活動が呼ばれたらそのカードを奪います。反射神経が問われますが、子供たちはゲーム感覚で楽しみながら英会話を身につけていました。
 学習指導要領の改訂に伴い、今年度から小学校高学年(5,6年生)の英語が教科として必修化されるようになりましたが、もうすでに英語に抵抗感なく楽しんで参加できている子供たちにとても驚かされました。また、聞く力や話す力、英語でのコミュニケーションも想像以上に進んでいると感じました。
 村上先生の柔らかい雰囲気とエミリー先生の明るさが絶妙にマッチした、とっても楽しい実践的な授業でした。村上先生、エミリー先生、大変お疲れさまでした。明るく元気な児童に私もとても癒されました。