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カテゴリ:2020.6

地域の星となれ…【スキー部】

 本校は海抜328mに位置し、夏は比較的涼しいですが、冬の寒さは厳しく豪雪地帯として知られています。近くには、ちくさ高原スキー場があり県南部からのスキー客が多く、地域の子供たちも幼い頃からスキーに親しんでいます。そうした環境を生かして本校には、「スキー部」があります。
 現在、部員数は4名です。他の部活動と兼ねている生徒が多いため、この時期に全員揃っての練習はありませんが、冬場のシーズンになると雪山に上って実践的な練習を行っています。昨年は、記録的な雪不足に見舞われ、県内の大会は軒並み中止となりましたが、2月に行われた新潟県での全国大会にはアルペン競技、クロスカントリー(以下、クロカン)競技で3名が出場しました。
 今日は、クロカン競技に取り組む2年生の女子生徒と一緒にロードでの走り込みを行いました。クロカン競技には、マラソン選手並みの筋力と持久力が必要であり、走り込みは必要不可欠です。私も元陸上選手、「走ることに関してはまだまだ負けまい」と思っていましたが、涼しい顔して軽々とついてくる生徒に、完全に力負けしました。「継続は力なり…」と言いますね。スキー部の皆さん、日々の小さな努力の積み重ねによって大きな成長が得られます。これからも頑張って練習に励んでください。そして、また一緒に走りましょう!

 

実践的学力の定着に向けて…【チャレンジ類型】

 本校には自分の適性に合った類型を選択でき、大学進学から就職まで多様な進路に対応できるカリキュラムが設けられています。その中でも「チャレンジ類型」では、国公立大学でも通用する力をつけるための授業設定となっており、週に2日(火、木)は7限授業を実施しています。10名以下の少人数のため、きめ細やかな指導ができるだけでなく、対話しながら楽しく学ぶことができ、生徒たちは着実に力をつけています。また、推薦入試やAO入試において必要となる論理的な思考力や表現力を身に着けられるよう対策しています。こうした取り組みによって、昨年度は国公立大学に5名、私立大学に6名、看護専門学校に4名が合格するなど大きな成果をあげています。
 今日は、それぞれの学年のチャレンジ類型の7限授業にお邪魔しました。1学年は「数学」、2学年は「古典」、3学年は「生物」でしたが、アットホームな雰囲気の中で生徒たちは、生き生きと勉強に励んでいました。

 
 
 

挫折越え 夢追って【女子バレー部 46回生】

 目標としていた大会がコロナの影響によりすべて中止となり、多くの部活動で3年生の最後の区切りとなる大会への出場機会が奪われています。こうした中、代替大会等の準備が進められている部活動もありますが、そうした機会すら与えられず静かに引退していく3年生もいます。本校の女子バレー部もその1つです。今回は、3年生の4人に今の気持ちを聞きました。
 1年生の頃、当時の3年生引退後は出場メンバーが揃わず、他の部から選手を借りながらの大会出場が続いたそうです。過去2年間、公式戦での勝利はほとんどなく、負け続ける弱小チームでした。それでも「バレーが好き、このメンバーが好き」と下を向くことなく努力を重ねてきた4人。昨年の西播秋季大会では、そうした努力が実り公式戦で久しぶりの勝利をあげました。今年度に向けては、有望な1年生の入部が見込めたため、「さらに上を!!」と機運を高めてきました。そのため、このチームでバレーする機会を奪われたことに涙する生徒もあったと言います。未練を残しつつ、現在はそれぞれ「看護師」、「保育士」、「音楽関係の仕事」など具体的な進路目標に向けて気持ちを切替えていました。
 「挫折」は本気で挑んだ証ですね。人生自分の思うようにいかない事が多いですが、こうした挫折の数だけ人は強く、優しくなれ成長できます。とっても明るく、礼儀正しく、仲の良さが伝わってくる4人。無事に目指す進路が決まり、後輩たちと一緒に楽しくバレーできる日が来ることを願っています。逆境に負けるな女子バレー部、頑張れ46回生!!!

 
 
 

当たり前の習慣【全学年】

 本校の昼休みは45分間設けられていますが、給食に約30分間(準備、片付け含む)かかるため、実質ゆっくり過ごせる時間は限られています。そんな短い時間の中で、給食後に多くの生徒が小さな巾着を片手に洗面所に向かっている光景を見かけました。「何をしているのか?」様子を伺うと、手洗い後に一斉に歯磨きをしているではありませんか。
驚きました…生徒に話を聞くと、中学校まで歯磨きをするように指導されてきた学校が多く、その習慣が身についているのだそうです。なんて素晴らしい習慣でしょう。
 本校の生徒は、歯磨き以外にも「あいさつ」、「掃除」、「時間を守る」など基本的な生活習慣が身についています。家庭の教育力の高さと本校入学までの学校における指導のおかげだと感謝しています。一方で、習慣というのは悪い方にも流されることがあります。先日の保護者を交えた会議でも、スマホ依存(ゲームやライン等)について各家庭で苦慮されていると聞きました。情報化社会の中でスマホは無くてはならなツールとなっていますが、ルールを決めマナーを守った利用の習慣にしてもらいたいものです。

 

  

入部率は首位打者級【硬式野球部】

 本校は全校生徒111名(男子65名、女子46名)と小さな学校ですが、部活動は非常に活発です。その中でも、硬式野球部は25名(選手22名とマネージャー3名)を有し、本校の看板部活動の1つです。男子の硬式野球部の入部率は、3割3分8厘、本校男子生徒の実に3人に1人は硬式野球部員ということになります。人数だけではありません。昨年の秋季西播地区ブロック大会で優勝するなど、実力も兼ね備えているのです。
 昨日はその硬式野球部の練習を見学しました。グランドに足を踏み入れると、全部員が私を見て脱帽・直立して「こんにちはーっ!!」…「そうゆうの慣れてないから勘弁してよ」と思いつつ恐るおそるベンチに向かいました。この日は、実戦形式のシートバッティングでしたが、すごい臨場感!!!白球を追って真剣に野球に向き合う生徒の姿に吸い込まれました。
 硬式野球部は、7月18日(土)から始まる夏季大会(代替大会)に向けて練習を再開したばかりです。十分な練習期間はありませんが、3年生にとっては最後となる大舞台で悔いのない戦いをしてほしいと願っています。頑張れ、千高球児!!陰ながら応援しています。

  
  
  
  

強く美しく…輝くアジサイ

 6月15日からの通常登校も2週目に入っています。生徒たちも学校中心の生活リズムが取り戻せつつあるのではないでしょうか?梅雨の中休みが続いており今日も爽やかな晴天でしたが、寒暖差が激しいこの時期は体調を崩しやすいです。しっかりと食事や睡眠をとり、体調管理に努めてください。
 さて、現在、本館とグランドとの間に色とりどりのアジサイの花が咲き誇っており、私たちの心を癒してくれています。様々な色、形をした品種の異なるアジサイ、しかも株の大きさも大小さまざまです。校務員さんのお話しでは、元々は平成20年度の卒業記念樹として20本のアジサイの苗木が植えられたのがスタートだったそうです。その後、校務員さんの手により挿し木で株が増えたり、本館の耐震工事により移植が繰り返され現在の形になりました。なるほど、そう言うことか......千種の厳しい自然環境の中で試練を耐え抜いたアジサイの花が朝陽を浴びてひときわ輝いていました。

  
  

感謝の贈呈式【48回生】

 アクティブ類型のゴルフ授業にあたり、千草カントリークラブ(以下、千草C.C)様からはゴルフ場の使用やロストボールの提供など様々なご支援をいただき、本校生徒は自己負担なく楽しいゴルフレッスンを受けています。しかも、指導いただく講師の先生はプロゴルファー。こんな恵まれた環境でゴルフが学べる学校は全国でも本校だけではないでしょうか。
 そんな中、本日、アクティブ(1学年ゴルフ)の授業に先立ち、千草C.Cにてゴルフ用シューズとグローブの「贈呈式」が行われました。なんと、宍粟市ゴルフ協会様よりゴルフシューズとグローブを生徒全員に提供いただいたのです。同協会の土居正栄会長様より、「この授業を通じてゴルフを好きになって下さい」と励ましの言葉をいただき、一人一人に贈呈していただきました。
 本校は、地域の方々に支えられて教育活動が成り立っている授業が多いですが、アクティブはその最たるものです。生徒はもちろんですが、私たち教員も感謝の心を忘れず、今後も頑張っていかなければならないと強く感じました。宍粟市ゴルフ協会の皆様、本当にありがとうございました。

 
 
 

スクスク育ってます!【48回生】

 6月3日(水)に田植えを行ってから約3週間、1学年の生徒たちは当番制で毎日水田の水管理をしています。田植え直後は、雑草防除と寒さから苗を守るためやや深水に、その後は分げつを促進させるためやや水を減らし一定量を維持することがポイントです。簡単そうな作業ですが、天候にも大きく左右されるため水位の調整はなかなか難しいのです。
 今日の当番は女子の二人でした。週末の好天により水が激減しており、早朝より水路から水を引き、昼休みでは水の入り具合を確認していました。水田の水量を見ながら的確に判断し調整できていました。臨時休業が続き、今年は田植え時期が少し遅くなりましたが、千種のきれいな水、空気、寒暖差の大きな気候に加え、生徒たちの愛情をたっぷり受けて、水稲たちはスクスク育っています。

  
  

たかが掃除 されど掃除【全学年】

 本校では、放課後の15分間に「掃除」の時間が設けられ、生徒・職員が一斉に校内の清掃にかかります。また同時に職員は、コロナ対策として、各分担箇所で特に多くの人が接触しやすい場所(スイッチ、ドアノブ、手すり、窓のサッシ、蛇口等)の消毒にあたっています。
 清掃の様子を観察していて感心するのは、何を言われなくとも自分の与えられた場所を一生懸命に全員が取り組んでいることです。当たり前のことですが、掃除を頑張ったからといって成績が上がる訳でもなく、表彰される訳でもありません。汚い所に触れることは誰もが敬遠したくなるものです。しかし、そうした地道な取り組みを手を抜かず頑張れる生徒たちは、本校の誇りであり、何よりも賞賛したい所です。
 今日も生徒たちは、ひたむきに掃除に取り組んでいました。たかが掃除…しかし、その姿勢でその人の人間性が大きく表れるのです。

 
 
 

笑顔届けます!【ボランティア部】

 本校のボランティア部では、週に2日(火・木)高齢者宅にお弁当をお届けする活動を10年以上続けています。この活動は、宍粟市社会福祉協議会千種支部の方々が「配食サービスのボランティアがほしい」と本校に依頼され、当時の有志メンバーが最初に取り組んだとされています。つまり、現在のボランティア部創設につながった原点の活動なのです。
 ボランティア部の生徒たちは、今日も雨の中、一軒一軒傘をさしながら訪問し、お弁当と笑顔を届けていました。
 「おばあちゃん、元気ですか?」、「いつも、ありがとう…」そんな些細な会話ですが、心が温かくなりました。
 ボランティア部のみなさん、これからも地域を笑顔にする活動をよろしくお願いします。