千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

カテゴリ:2021.10

居心地の良いクラスを目指して【49回生】

 本日3,4限、人権教育の一環として1学年を対象に「いじめの起きないクラス」をテーマにLHRを行いました。授業担当者は1学年主任の高橋先生で、まず最初にいじめの定義について確認するところからスタートしました。その後、「この行為はいじめか?いじめでないか?」等の生徒アンケートの結果を共有し、特に「わからない」という回答が多かった2つの項目について、班別にグループ協議を行い意見を交わしました。例えば、「人のものを勝手に使う」という行為はケースによって生徒の捉え方が違い、様々な意見が出されました。しかし、人間関係が出来ていたとしても人のものを勝手に使うことは、後にトラブルを起こし信頼関係を崩すもとになるのでやめよう…と意見がまとまりました。また、NHK for school動画「いじめが起きにくいクラスって?」を視聴した後、いじめが起きにくいクラスにするために何が必要か?について班別に意見を出し合い発表まで行いました。何気ない普段からの挨拶や「ありがとう」、「ごめん」などが言い合える関係、普段からのコミュニケーションを大切にしたい等、様々な意見が出されました。HRを終えた生徒の感想文には、「みんなの意見が聞けて良かった」、「こんなに深く考えたことは初めて」、「相手のことちゃんと考えて発言したい」など肯定的な内容がたくさん書かれていました。
 生徒の皆さん、本時の最後に自身で考えた行動宣言を、是非とも今後の人との関わりの中で生かしてください。そして、誰もが居心地のいいクラスをみんなの力で築き上げてほしいと願います。高橋先生、人権に配慮された温かみのある素晴らしい授業をありがとうございました。

 
 
 

体育の実技テスト【47回生】

 今朝の千種町は7℃(午前7時時点)とよく冷え込みました。三河地区あたりは濃い霧に覆われて視界は200mほどしかなく、この時期ならではの景色が広がっていました。校内のイチョウの葉はまだ青々としていますが、モミジやツツジなどは紅葉が進んでおり、千種の山々が少しずつ色づいてきたことを感じます。また、今日は給食で黒大豆枝豆をいただきました。秋は美味しい食べ物がたくさんありますが、今年初の黒大豆枝豆がお昼から食べられ最高でした。
 さて、今日は3年生の体育の授業にお邪魔しました。2学期はバレーとバスケットに分かれての選択での授業でしたが、今日はこの単元の最終授業ということで、実技テストが行われていました。バスケットはドリブルからレイアップシュートの連続技をスピーディーかつ正確に出来るかを判断します。生徒たちは、何度か練習を繰り返した後、緊張した面持ちで試験に挑んでいました。また、バレーではサーブ、レシーブ、スパイクの3種類の実技テストが行われました。こちらも、体育委員を中心に生徒たちは練習から全力かつ真剣に取組んでいました。テストとなれば緊張して普段通りの力が出せなかった人もいたと思います。それでも、「頑張れーっ」「ナイス!」などお互いに温かい声掛けができたり、拍手を送りあったり…温かな雰囲気でテストが行えており、本校生の相手を思いやる人柄が伝わってきました。素晴らしいです。
 11月からは、マラソン大会に向けて体育は持久走となります。走ることを苦手とする人も多いと思いますが、互いに声を掛け合いながら励まし合って持久走にも挑戦してほしいです。

 
 
 

ルーク先生着任&初授業【47回生】

 本日、ALT(外国語指導助手)としてルーク・ドーソン先生が千種高校に着任されました。アメリカミネソタ州ご出身で2年前には関西学院大学大学院で1年間勉強されたご経験もある、とても紳士的な先生です。本来は、今年1月にALTとして日本に来られる予定でしたがコロナの影響で来日できず、9カ月遅れでの着任になりました。本校としては、待ちに待った待望のALTの着任です。ルーク先生、ようこそ千種高校へ…生徒・教職員あげてルーク先生を歓迎します。
 今日は、朝SHRの時間帯に体育館で着任式を行った後、1限目の3年チャレンジ類型「英語表現Ⅱ」の授業からさっそく授業に入っていただきました。ルーク先生の自己紹介のあと、生徒たちも個々に英語で自己紹介…生徒たちも最初は少し緊張した様子でしたが、徐々に慣れてきて流暢な英語を披露してくれました。ルーク先生から「得意な教科は何ですか?」と質問され、う~ん…と悩んだあげく「英語です」と答える生徒に「オー、ナイス!」と声をかけていただき、笑いが起きました。
 ルーク先生は伊和高校に週3日、本校には火曜日と金曜日にご出勤いただくことが基本となります。まだ、来日されて3週間程度で日本の学校や生徒、そして宍粟市に慣れるまでもう少し時間がかかるかも知れません。でも、慣れていただき、少しずつ千種高校を好きになってくれれば嬉しく思います。そして、生徒たちに生きた英会話を届けてほしいです。ルーク先生、よろしくお願いします。

 
 
 

先輩先生ようこそ!

 今日は朝から一日雨模様…太陽の日差しがないと暗く、寒く、なんとなく気分まで落ち込みますね。2年生は一週間後に迫った修学旅行(北海道方面)に向け事前指導も大詰めとなっています。3年生は就職希望者の選考試験が終了し、これから大学受験を控える生徒がたくさんいます。体調管理に努めながら、来たるべき日に向けてモチベーションを上げていきましょう。
 さて現在、千種中学校で教育実習をされている本校卒業の2名の先生が、21日(木)と本日の1日だけ実習に来てくださいました。養護教諭を目指されている44回生の本多紗南先生と43回生の宮本夏実先生です。1日のみでしたが、21日(木)には、本多先生から2年生を対象に大学生活について語っていただきました。生徒からは、「千種を離れてみて、都会と田舎はどっちがいいですか?」とか「学食は何が食べれますか?」など質問攻撃を受けた本多先生、後輩たちのパワーに圧倒されたのではないでしょうか。また本日、宮本先生からは3年生の女子生徒を対象に生理の貧困についてお話をいただきました。緊張したと思いますが、「顔を上げて一生懸命に話を聞いてくれ嬉しかった」、「千種中学出身の懐かしい後輩の顔を見てホッとしました」と講義後に感想を述べてくれました。
 本校を卒業された先輩先生が、目標に向けて頑張っておられる様子を拝見し、生徒たちもきっと大きな刺激を受けたに違いありません。本多先生、宮本先生、短い時間でしたがありがとうございました。養護教諭となっていつか千種高校に戻ってきてください。

 
 
 

手づくり筏でいざ出発!【49回生】

 昼食後は、完成した筏を海に浮かべていよいよ乗船した1学年の生徒たち…、乗り心地はどうだったでしょうか?水面と筏の床面は20cm程度しかいので、船と違い恐怖心があったのではないでしょうか?また、座る場所も班員でバランスを考えないと傾く可能性もありますよね。今日は、ほぼ波もなく穏やかな海でしたが、波があれば海水が乗り上げてくるでしょう。そんなスリルを感じながら、生徒たちはパドルを漕いで沖の方へと進んでいきました。写真で見る限り、かなり遠くまで行ってる班もあったようですが、全員無事に岸にたどり着くことができたようです。いやぁ~、海の中にいる景色は最高だっただろうなぁ…私も行きたかったです。
 日帰りの野外活動でしたが、日頃の学校生活から解き放たれてかなりリフレッシュできたのではないでしょうか?そして、1学年の生徒たちの絆がより強固なものとなったと思います。学年スローガンである「SMILE」を絶やさない、温かい雰囲気の1学年をこれからも応援していきたいと思います。引率された1学年の先生方もお疲れ様でした。週末はゆっくりと休んでくださいね。

 
 
 
 
 
 

牛窓に到着、筏づくりへ【49回生】

 本日1学年団一行は、野外活動へ向け8時20分に予定通り学校を出発し、約2時間かけて目的地である牛窓に到着しました。天候は快晴!昨日の予報では雲が多い日のようでしたが、素晴らしい天候です。最高ですねぇ…。牛窓港から、キラキラと輝く日本のエーゲ海をチャーター船で約15分揺られて前島に到着した一行は、さっそく班に分かれて「筏づくり」に取り掛かっています。班のメンバーで協力しながら、初めての筏づくりは上手くいってるのでしょうか?いくら天気が良くても、沈没して海に浸かると風邪ひくぞーっ。そうならないように、知恵を出し合いながら頑張って仕上げてください。
 この後、レストランで昼食をとり、午後からは海に筏を浮かべてエーゲ海を回遊します。私事ですが、午後は出張でパソコンから離れますが、夜にはその様子をブログを通してお知らせしますので楽しみにお待ちください。

 
 
 
 
 

明日は野外活動!【49回生】

 今朝の新聞で大山(鳥取県)の初冠雪が確認されたことが報じられていました。この時期の初冠雪は、過去6番目に早いそうで今年は冬の到来が例年に比べて早そうです。千種町を望む三室山や後山も、もうすぐ山頂付近が雪景色になる日も近いのではないかと思います。そろそろ冬支度をしていきましょう。
 さて、1学年はコロナの影響で延期となっていた野外活動を明日に控え、今日は事前学習や班決め等が行われていました。行き先は、「日本のエーゲ海」と呼ばれている岡山県瀬戸内市牛窓です。高校入学した当初に町内のたかのす東小学校で校外学習を行った1学年ですが、バスを利用した県外での野外活動は初めてで楽しみにしている生徒も多いと思います。現地では、午前中にチャーター船で島へ渡って班ごとに協力して「筏づくり」を行います。そしてレストランで昼食後は、その筏で周辺の海を回遊する予定です。楽しそうですねぇ…、この時期の海の水温は低いので、筏が沈没しないようにしっかり作ってくださいね。
 なお、この野外活動のしおり作りは、生徒の有志メンバーにより放課後を活用してすべて手作りで制作されました。可愛いイラストが表紙や挿絵に入り、クオリティーが非常に高いものです。有志メンバーの皆さん、ありがとう!明日の天候は曇り時々晴れ、最高気温は20℃でコンディションも良好のようです。クラスの絆を高め、実り多い野外活動になることを心から願っています。楽しんできてください。

 
 
 
 

お米の選別【交流授業】

 寒い!今日の千種町は日差しが少なかったこともあり、ほとんど気温が上がらず肌寒い一日でした。日中の最高気温でも13℃くらいでしたが、生徒たちも「寒~っ」と言いながら体をすくめていました。寒くなると、教室の扉や窓も開けずらくなり換気がおろそかになりがちですが、コロナ感染防止のための適度な換気も心掛けていきたいと思います。
 さて、今日は「お米の選別」と題して私が千種中学校3年生16名を対象に出前授業に行かせていただきました。すでに本校の1年生は授業や放課後等に実施してきましたが、田植えや稲刈りを共にしてきた中学生にも体験してもらいたいと思っていました。生徒たちは、正味30分ほどの選別作業でしたが悪い玄米(青米、茶米、心白米など)を取り除き、集中して丁寧に選別してくれました。この体験を通して、お米の中にも品質の良し悪しがあることや、コンテストに向けて一緒に取組んでいる意識を持ってくれれば嬉しく思います。今日、選別してくれたお米は後日、お米甲子園に出品します。中学生の生徒の皆さん、ご協力ありがとうございました。
 お知らせです。本日、18時39分から関西テレビ「報道ランナー」の番組の中で、美味しい米作りに取組む本校生(小中学生も含む)が約6分間放映されます。是非、ご覧ください。

 
 
 

次なる目標へGO!【各部活動】

 本日で中間考査が終了!誰一人欠席なく、全員受験できたことを嬉しく思います。生徒の皆さん、お疲れ様でした。そして、今日から部活動が再開し久しぶりにグランドや体育館等で生徒の元気な歓声が響いていました。そんな中、部室倉庫から荷物やスキー板を運んでいる二人の女子生徒を発見…。2年連続でスキーのクロスカントリー競技で全国インターハイに出場している越乢凜さん(3年・千種中出身)と池部黄那さん(3年・山崎南中出身)です。「何をしとるんや?」と問いかけると「スキー板にワックスをかけます!」と返答があり、荷物を運び終えるとスキー板に丁寧にワックスがけを行っていました。
 彼女たちは、3年連続の全国インターハイ出場と国体への出場に照準を絞り、着々と準備を進めていたのです。大学受験に向けた日々の勉強をしながら、目標を見失わずしっかりと部活動にも励む姿に「立派だなぁ…素晴らしい!」と顧問の一人として誇らしく思いました。私はスキーの指導はできませんが、持久走の指導はできます。ランニングに適した良い季節…また、一緒に走りましょう!

 
 
 

昼食は楽しい雰囲気で…【49回生】

 今朝の千種町は7℃(午前7時時点)とこの秋一番の冷え込みとなりました。先週までが異常な温かさだったのですが、一気に気温が下がり過ぎて体がおかしくなりそうです。寒がりな私は、この週末に扇風機を片付け暖房器具を出そうとしましたが、嫁に「まだ早い、服着て暖をとって!」と怒られました…。これから増々朝起きるのが辛くなりますが、生徒の皆さん頑張って登校してくださいね。
 さて、10日ほど前の話題になるのですが、1年生の昼食(給食)の時間ではDVDを鑑賞しながらの昼食風景が見られました。DVDの内容は、宍粟市情報広報課が制作してくださった「しそうチャンネル」の小中高合同稲刈りでしたが、自分たちの姿を客観的に見る良い機会となりました。映像を見ていると、本校生が小中学生に優しく声掛けをしたり、さりげなくサポートしている様子が伺え、改めて本校生の優しさを感じました。生徒たちも時々笑みを浮かべながら、リラックスした様子で映像を見入っていました。コロナ感染防止対策として、黙食を実施している本校生の静かな昼食時間ですが、1学年ではこの昼食時間を少しでも楽しんでもらおうと音楽を流したり、映像を楽しんだりと工夫してくださっています。とても良い試みだと思います。1学年の先生方、楽しい演出をいつもありがとうございます。

 

全国青年弁論大会出場決定!!【47回生】

 本日から中間考査がスタートしました。2学期は、生徒たちのワクチン接種が始まりその副反応等を含め、体調不良者が多く全員が揃わない日が続きましたが、今日は久しぶりに全員が登校しました。ホッと一安心です。
 さて、昨日またまた嬉しいニュースが飛び込んできました。本校の世良紗也果さん(3年・一宮北中出身)が第66回文部科学大臣杯全国青年弁論大会に応募したのですが、なんと予選を通過して全国大会への出場が決まったのです。昨年来、コロナの影響のため弁論課題の審査により選考されての全国大会出場ですが、例年ならば各都道府県で予選会があり、県を代表して出場する歴史と名誉ある全国大会です。本当にスゴイことです。「おめでとう!よく頑張った!」と心から賛辞を送ります。この論文の応募は本校の筏先生が世良さんの才能を見抜き、「こんな大会があるけどエントリーしてみないか?」と声をかけられた事がきっかけのようで、最初は大学受験もありどうしようか戸惑ったと言います。しかし、「挑戦しよう!」と決断し夏休みに約2週間かけて論文を作成…内容は杉原千畝さん(日本の外交官)がユダヤ人にとった行動についての賛否を意見したものでした。結果の通知を見た瞬間、「嘘だ…」と自分でも信じられなかったようですが、両親に報告しても最初は信じてもらえないほど驚いておられたようです。
 11月14日(日)に愛知県一宮市で開催される全国大会では、その論文を自分の言葉で聴衆に伝える力(表現力)も求められますが、「自分の持てる力をすべて出し切りたい!」と力強く決意を述べてくれました。頑張れ、世良ちゃん…緊張すると思いますが、全国の舞台で自分の意見を存分にぶつけてきてください。応援しています。

 

想いよ山形へ届け!【49回生】

 明日から2学期中間考査が始まります。生徒の皆さん、準備は万端でしょうか?中学生になる我が家の娘二人も、中間考査前で嫁に毎晩のように叱られながら勉強をしています。勉強は決して楽しいものではありませんが、努力した分必ず成果があります。努力し成果が出れば大きな喜びと自信に変わります。現実から逃げず、頑張って乗り切りましょう。
 さて昨日、地元の米穀店に生徒が手で選別した完璧な玄米を持参して精米をしてもらいました。「去年、金賞とったお米やなぁ…、ええ取組みしとるなぁ」と米穀店のご主人も生徒の活動を知っておられ、お褒めの言葉をいただきました。精米を終えて代金を払おうとしたら「ええよ、これぐらいしかでけへんけど応援しとるで」とお金を受け取ってもらえません。私は、「ありがとうございます!」とご厚意に感謝して、「よい知らせができるよう頑張ります!」と言って米穀店を後にしました。精米されたお米は、透明で粒揃いよく最高に輝いていましたが、そのお米を1年生の有志メンバーにお願いして放課後、出品用の袋に詰めてもらいました。20分~30分程度で終わる簡単な作業ですが、教室に様子を見に行くと精米されたお米を、さらにピンセットで選別しながら袋詰めしているではありませんか。「えーっ、そのまま計量だけしたらええよ」と言っても「ちょっと気になるんですよねぇ」とさらに完璧を求めてわずかに茶色く濁った白米を取り除いていきます。結局2時間以上かけてようやく終了…、生徒たちの妥協を許さないひたむきな姿が、本日郵送した山形県庄内町で開催される「日本一おいしい米コンテスト」で評価されることを心から願っています。

 



酸化と還元【交流授業】

 10月に入り気温の高い日が続いていますが、少しづつ紅葉が始まり柿の実も色づき、秋の深まりを感じています。生徒の皆さん、来週からは一気に気温が下がる予報です。中間考査前に体調を崩さないように注意しましょう。
 さて、小中学校との交流授業の第2弾、本校の吉田教諭(理科)のよる出前授業が千種中学校2年生16名を対象に行われました。授業の内容は「酸化と還元」です。生徒たちは2つの実験を通して、マグネシウムや銅の酸化と還元や反応の仕組みを学んでいきます。吉田先生の指導により、実験する前にどんな変化が起こるか予想させることを重視され、「なぜそうなったか」をしっかり考させる工夫がなされていました。創造力や観察力など理科という教科の特性が非常に活かされた素晴らしい授業でした。マグネシウムリボンが二酸化炭素の酸化還元により白い光と共に激しく燃えた時には、「まぶしい!!」と歓声をあがっていました。また、銅線を加熱したり、エタノールに近づけることで、銅線の色が変化していく様子に驚いていました。
 中学2年生は、10月15日(金)に「たたら製鉄体験学習」を控えており、その事前学習としても非常に有効な学習となりました。現在、修学旅行前ですごく忙しい吉田先生、体験から学ぶ素晴らしい授業をありがとうございました。

 
 
 

お米の選別【49回生】

 先月9月24日(金)に小中高合同で稲刈りをした直後に、特別非常勤講師の田住先生が乾燥、籾摺り、選別等の調整作業をしてくださり、9月30日(木)に208kgの玄米が届きました。これは、米作りを始めて過去5年の中で最高の収量であり、児童生徒たちが愛情込めて育ててくれた証だと児童生徒と共に喜んでいます。しかし、お盆休み以降の長雨と日照不足は作物にとって致命的であり、お米の品質は決していいものでないことは届いた玄米を見ればすぐに分かりました。機械で選別された玄米の中に、不完全な玄米(青米、茶米、焼け米、乳白米、心白米など)が今年は昨年以上に多く含まれていたのです。そこで、10月8日(金)の1年生「総合的な探究の時間」では、コンテストに出品する玄米の選別を手作業で行うことにしました。最初に、私が良い玄米と悪い玄米の見分け方をレクチャーし、その後は黒と白の選別皿とピンセットを使用してひたすら異常のある玄米を取り除いていきます。2時間連続の作業にも生徒は集中を切らさず、楽しんで取組んでおり約5kgの完璧な玄米を選んでくれました。こうした作業を通して、収穫できたお米の中でも必ずしも良いものばかりではないことや農業の奥深さを体験から学んでもらえたらと思います。※後日、この体験はお米づくりに係わった小中学生にも体験してもらう予定です。
 今年は、2つのお米のコンテスト(全国農業高校お米甲子園、日本一おいしい米コンテスト)の高校生部門に出品予定で、近くこのお米をそれぞれの事務局に郵送します。児童生徒たちが育てた千種のお米が、いよいよ評価を受ける時が近づいてきました。この半年間の児童生徒たちの取組みを振り返るとまた涙が出てきそうです。

 
 
 

アユの解剖実験【交流授業】

 今年も小中高の校種の枠を越えた交流授業がスタートしました。千種高校の教員が千種小・中学校に出向いて出前授業を行う取組みで、高等学校の専門教科授業を小中生に体験してもらい、教科への興味関心や高等学校への理解を深めてもらうことを目的として長年続いています。今日は、本校の筏泰介教諭(理科)による「アユの解剖実験」で千種高校赴任以来8年連続での授業です。筏先生は、本校に来られる前は香住高校にお勤めで水産のスペシャリストでしたが、熱い熱い授業が中学1年生(13名)を対象に行われました。
 最初に、アユの一生や習性等についてプレゼンを用いて行われました。その中で「夏は何を食べているか知ってるか?」との問いに複数の生徒が「コケ!」と素早く反応、「コケの多い岩場に縄張りをつくる習性があるんです」と説明されて「ヤンキーみたい!」と子どもたちの予想外の返答があり笑いを誘います。また、「実験用のアユは麻酔をかけて眠らせている」と言うと、「麻薬?」、「麻薬とちゃうちゃう…」と中学1年生は純粋であどけなくとても可愛かったです。そして、筏先生の命の話が始まります。「私たちの学習のために、生きている命をいただくので真剣に取組んでほしい!」と力を込めて話され、生徒たちも背筋を伸ばして聞いていました。そして、解剖の実演の後、メスやハサミを用いて解剖がスタートします。生徒たちの反応は「美味しそう」「可哀そう」など様々でしたが、積極的に解剖に取り掛かりました。胃、腸、すい臓、精巣、肝臓、心臓など臓器の一つ一つが確認でき、その形や大きさ、感触や臭いを感じ取っていました。切り離されても心臓がまだヒクヒク動いている様子に、生徒たちは命の重みを感じたに違いありません。
 千種川や揖保川などアユが多く生息する地域に住む子供たちにとって、今日はアユの住む環境を守る大切さも学ぶ機会となりました。筏先生、ありがとうございました。先生の想いはきっと子供たちの心に届いていることでしょう。

 
 
 
 
 

RED BOX JAPANからの贈り物

 突然ですが、「RED BOX JAPAN」という寄付団体をご存じでしょうか?私も9月までは聞いたことありませんでしたが、赤い箱に生理用品を詰めて学校に寄付し、若者を支援することを目的としたイギリスで始まった社会活動で、日本では2019年12月に設立されました。コロナ禍で3人に1人の学生が「生理の貧困」に直面している状況下で、兵庫県の高等学校にもその支援が始まりつつあります。
 この度、県下の高等学校では2番目に本校と千種中学校が名乗りを上げて、RED BOX JAPANより生理用品の寄贈をいただきました。兵庫県でRED BOX JAPANの活動をされている土原翔吾さんにお越しいただき、両校の生徒代表に届けていただきました。土原さんは、大学卒業後に中学校理科の教員として4年間お勤めでしたが、担任をしたクラスの不登校生徒との出会いや車イスで生活される方に出会い、「違った関り(支援)がしたい」と教師を辞め、現在はNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト事務局長ほか幅広く地域団体に携わり活動されている方です。少し話をすると、ポジティブな物の捉え方と固定概念にとらわれない考え方に私も共感し、多くの刺激を受けました。きっと、本校の生徒も土原さんの話からたくさん得るものがあったはずです。私は、土原さんの「身体を大切にすることから他者を思いやり、地域・環境を大切にする」という言葉が印象的でした。
 受け取った生理用品は、保健委員会の中で話し合い校内の女子トイレに設置し、誰でもいつでも利用できるように活用を考えていきます。土原さん、今日は本当にありがとうございました。RED BOXには優しさや勇気、思いやりがたくさん詰まっていました。

 
 
 
 

快挙!2人が二次審査へ【49回生】

 今朝、英語科の村上先生から嬉しい報告を受けました。第24回兵庫県高校生英文エッセーコンテストの第一次審査に1年生の田口恭子さん(千種中出身)と山本実央さん(一宮北中出身)の二人が合格したと言うのです。「これってスゴイ事なんですよ!」と興奮気味な村上先生から話を聞くと、応募数は県下で31校116作品あり全体で上位20名しか二次審査に進めない中で1校から2名が合格するのはなかなかない事のようです。また、この英文エッセーの作成にあたり、ALT(外国語指導助手)からの指導助言が非常に重要なのですが、ALTが不在の本校がこうして好成績が納められたこともスゴイ事だと生徒の頑張りを讃えていました。
 実は、村上先生も高校時代にこのコンテストに応募し二次審査に出場されています。高校時代の経験が今にとても活かされており思い入れが強いコンテストだそうです。夏休み期間に作成した10名の生徒の作品をGooglemeetを通じて何度も添削し応募に踏み切りました。生徒の頑張りと村上先生の想いが実を結び、本当に嬉しく思います。
 二次審査は11月20日(土)に県立明石北高等学校で行われる予定です。2次審査では県下の選ばれし生徒が集結するだけでなく、当日にコンテスト課題が告げられて約2時間に300語~500語のエッセーに仕上げる必要があります。厳しい二次審査ですが、田口さんは「英語は得意ではないが、自分なりに精一杯頑張る」と語り、山本さんは「しっかり準備して良い文をつくりたい」と話してくれました。英語科で担任の村上先生は「すごくいい経験になる!」と勝負よりも二次審査を体験できることを喜んでいました。二人を見かけられましたら是非、声をかけてあげてください。応援よろしくお願い致します。

 

ご褒美はフロマージュプリン【48回生】

 第5回CHIKUSA合同体育祭の代休明けとなった今日も朝から青空が広がり、爽やかな秋晴れが続いています。生徒の皆さんは、体育祭の疲れはとれたでしょうか?私は、最終種目の中高選抜リレーの職員チームで200mを全力で走り、今日もまだ筋肉痛がとれません。日頃の運動不足と体力の衰えを感じる今日この頃です。
 さて、中高合同体育祭の総合優勝は中学3年生でしたが、総合準優勝と高校の部の優勝は2学年でした。特に、八の字跳びでは連続で220回と驚異的な記録を打ち立てチーム力の高さを示したほか、スウェーデンリレーでも接戦を制するなど高い運動能力と勝利への執念を感じました。今日は、その頑張りを讃え昼休みに学年の先生方から一人一個の「フロマージュプリン」がプレゼントされました。黙食中の生徒の反応は薄くニッコリ微笑む程度でマナーの良い生徒たちでしたが、ワクチン接種後の副反応により12名もの生徒が不在であったため、2個目は立候補制で争奪することとなりました。(※生もののため翌日まで置いておくことができませんでした。休んだ生徒の皆さん、ごめんなさい…)
 勢いよく手を挙げた生徒たちは、2個目をゲット!生徒たちは、「ありがとうございます!」と感謝の言葉を伝えながら嬉しそうに受け取っていました。なんて羨ましい学年でしょう…、2学年の先生方、粋な計らいを本当にありがとうございます。

 
 
 

第5回CHIKUSA中高合同体育祭

 雲一つない秋晴れの下、第5回CHIKUSA中高合同体育祭が無事に終了しました。今年も午前中開催でしたが、生徒たちの熱のこもった演技の数々に今日も感動の連続でした。得点を競う体育祭は、勝つことにこだわるがゆえに時には争いごとに繋がったり、人間関係を壊したりすることがありますが、そんな雰囲気はみじんも感じません。相手チームに拍手を送ったり、「頑張れ!」と声を掛け合ったり…千種の生徒たちの優しさがたくさん感じられる素晴らしい体育祭でした。生徒の皆さん、感動をありがとう!明日は、ゆっくり休んでほしいです。
 保護者の皆さま、本日は暑い中ご観覧くださり、ありがとうございました。お子様の頑張りを各家庭で讃えていただくと共に、また次の目標に向け気持ちを前に向けられるよう後押しをお願い致します。躍動する生徒たちを写真で紹介します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

しそうバンドフェスタ2021

 読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋…、秋は色んな事に例えられる季節ですが、今日私は山崎文化会館で開催された「しそうバンドフェスタ2021」を観覧し、しばし芸術の秋を楽しみました。今年で第33回を数える歴史あるバンドフェスタですが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため初めて中止となりました。そして、今年も直前までどうなるか分からない状況でしたが、入場者制限や入場者の入替え等の感染対策を講じて2年ぶりに開催されたのです。宍粟市内の中学校と高校の吹奏楽部を中心に宍粟市吹奏楽団の方々も加わって、9組の団体が日頃の練習の成果を発表しました。
 本校はここ数年、部員数が揃わないため千種中学校吹奏楽部(3名)&千種高等学校カルチャー部(4名)と有志(1名)というこの日のためのバンドメンバーを組み出場しています。長い緊急事態宣言期間があり、十分な練習が出来ませんでしたが、千種中学校の本多先生にご指導いただき1曲の演奏を仕上げてきました。嵐の「ふるさと」という約10分の曲を何度も練習を繰り返してきた生徒たち…即席のメンバーでしたが中高連携のチームワークでなんとか頑張ってほしいと見守りました。「緊張してるんだろうなぁ…」こうした演奏の機会も久しぶりであり、こちらも見ていて緊張しましたが、ノーミスで素晴らしい演奏を披露してくれました。カルチャー部顧問の村上先生も「一番の出来です」と喜んでいました。
 歳をとると涙腺がゆるくなりすぐに涙が出てしまいますが、昨日の体育祭予行の入場行進に続き今日も自然と涙が出てきて感動的な演奏でした。バンドメンバーの皆さん、素晴らしい演奏をありがとう!!よく頑張りました。
(※しそうバンドフェスタの本番は撮影禁止のため、写真はリハーサルのものです。)