兵庫県立千種高等学校校歌音声ファイルについて |
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解説 |
平成25年1月18日(金)、本校の校歌音声完全版がカセットテープで事務室倉庫内に残されていることがわかりました。調べてみると、「混声三部合唱」・「独唱」・「ピアノ伴奏のみ」の3種類が作製されており、テープと共にケースの中に小さく折りたたまれて入っていた手紙によって、昭和63年11月に兵庫県立西宮高等学校音楽科1年生の生徒たちによって作られた、言わば「友情製作」によるものであることがわかったのです。昭和63年11月27日に本校の「学校開設40周年記念式典」が挙行されており、その式典での披露に向けて当時の校長上山先生が、音楽科を持つ県立西宮高校に校歌テープの作製を依頼されたものです。 以下、テープケースの中にあった手紙の文面を掲げます。
秋もめっきり深まってきましたが、お変わりございませんか。私は音楽科1年生担任の吉永陽一と申します。寺尾先生からこのお話を受け、クラスで話しましたところお役に立てるならばと皆、大乗り気でお引き受けしました。しかし、出来ばえはもう一つで、ご期待に添えましたかどうかは疑問ですが、お納め下さい。 A面には「合唱」、B面には「独唱」と「ピアノ伴奏のみ」を録音いたしましたので用途に応じてご利用下さい。 歌唱指導には、B面の「独唱」がメロディーがはっきりするのでよろしいかと存じます。 なお、伴奏及び混声合唱の編曲は山畑誠、独唱は江平真理子、伴奏安田亮子、そして合唱は1年生全員とすべて生徒が行いましたので拙い部分も多いかと存じますが、お許し下さい。また、この録音に使用いたしました楽譜につきましては、後日改めて送らせていただきます。 これから、ますます寒い季節を迎えますので、くれぐれもご自愛下さい。
上 山 勝 先生 昭和63年11月22日 吉 永 陽 一
手紙に登場する「寺尾先生」とは、当時の県立西宮高校校長、寺尾滋明先生です。後に、県立教育研修所長と県立長田高校校長を歴任され、退職校長の会「柏樹会」の会長にもなられています。また、「上山勝先生」とは本校の第4代校長で、電話でお尋ねしますと、「寺尾校長が友人であったので気軽に頼んだのですが、西宮高校の生徒たちがこころよく引き受けてくれたり、また吉永先生からそのような手紙をいただき、ありがたいことです。」とのことでした。そして、当時の西宮高校音楽科1年担任の「吉永陽一先生」は吹奏楽界では非常に有名な方で、母校である兵庫高校を数々の全国優勝に導き、西宮高校でも同様に大きな足跡を残され、現在神戸夙川学院大学特任教授、兵庫県吹奏楽連盟理事長、関西吹奏楽連盟副理事長、NPO法人アマバンド&スポーツ副理事長等の要職に就かれています。(お名前の漢字「吉」は、本当は上が「土」です) 多くの学校では、周年行事を機に校歌のCDを作っているのですが、本校は小規模であるが故にそれだけの経済的余裕がありませんでしたので、当時の西宮高校音楽科の生徒による、本当に手作りのテープ製作となりました。改めて、当時の生徒の皆さん、そして吉永先生に厚くお礼申し上げます。「手作り」という意味では、是非とも近い将来、上の音声ファイルの第4番目として本校の生徒による合唱をお聞かせできるようにしたいと考えています。どうぞご期待ください。 なお、この校歌の音声が録音された昭和63年11月は、下記の文面にもありますように、作曲者の秋月直胤先生が遠く埼玉でお亡くなりになった時であり、全くの偶然ではあれ、本校の校歌にとっては新たなる命が吹き込まれ、魂のバトンタッチがなされた瞬間であったのだと思います。是非とも、混声三部合唱・独唱・ピアノ伴奏のみの、それぞれの美しき調べをご堪能ください。(平成25年1月21日 記)
※なお、音声をお聞きになればお気づきになるかと思いますが、「千種」を「ちぐさ」と歌っています。古くは「ちぐさ」と読むのが普通であったのですが、段々と両方の言い方が混在し、「ちくさ」と呼ぶ人が増える中で、平成4年頃に条例や文書で明記したわけではないのですが、行政上は「ちくさ」で統一しようということになったとのことです。なお、高校周辺の字名は「千草」で、これも今は「ちくさ」と言っていますが、本来は歌でも「庭の千草(ちぐさ)」と言うように「ちぐさ」と読みます。地元のゴルフ場「千草カントリークラブ」は現在も英語表記を「CHIGUSA COUNTRY CLUB」としています。なお、本校の「学校要覧」(上掲の楽譜と詞)では、「千種川」は昔も今も「ちぐさがわ」、最後の「千種」は平成19年度から「ちくさ」としています。 |
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ミュージカル「姫山物語」 |
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解説 |
今日の神戸新聞「正平調」に、姫路出身の作家椎名麟三の手になるミュージカル「姫山物語」(昭和38年上演)のことが書かれています。 正平調(H26.12.17).pdf
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兵庫県立千種高等学校校歌の作詞者と作曲者について |
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千種高校歴史紹介シリーズ④ 「堀井隆水先生の書」 |
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解説 |
千種高校の玄関に足を踏み入れるとまず目に入る大きな書の額。生徒の皆さんは、何が書いてあるのだろうと思っていることでしょう。右の額には「成名毎在窮苦日 敗事多因得意時」、左の額には「盛年不重来一日難再晨 及時当勉励歳月不待人 隆水書」と書いてあります。
『名を成すは、常に窮苦の日にあり、敗れることの多くは、得意の時による。』 これは、「物事に成功したり、立派な行いや人間としてよりよく成長するのは、困ったり苦しんだり窮したりしている時にこそ達成される。また反対に失敗したり、敗れたりすることの多くは、得意になっている時である。」と意味しています。 |
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千種高校歴史紹介シリーズ⑥ 「千種高校独立記念庭園」 |
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解説 |
千種高校内の庭園と言えば、平成4年に整備された「中庭」が最もよく知られており、40歳代以上の卒業生の方々ならば、「ああ、昔ここにテニスコートがあったなあ…」という感慨を抱かれるのではないかと思います。また、「歴史紹介シリーズ①」でも最後に付け加えましたように、現在の庭園の象徴「自主敬愛の道」の碑が、平成4年までは今の藤棚の北側あたりに西向きに建てられていたということも、昔の卒業アルバム等から知ることができます。
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