千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

千種高校が好きだ!

 春季休業に入ってからも好天が続き、各地のサクラも満開に近い状況になってきましたね。千種高校敷地内のサクラも一気に開花が進んで7分咲きくらい…、私たちの目を楽しませてくれています。そんな春本番の麗らかな陽気とは裏腹に、ここ最近の私の心は寂しさと一抹の不安でいっぱいでした。私事ですが、この度の人事異動により県立播磨農業高等学校への転勤が決まり、本日を最後に千種高校を離れなければならなくなりました。千種高校での勤務が3年終了となる今年度末は、「たぶん転勤になるだろうな…」と早い段階から覚悟は出来ていました。しかし、いざ「もうこの学校に勤められない…」と考えると寂しくて寂しくてたまらなかったのです。

 教頭となって初めて勤務する学校、初めて勤務する普通科高校、ほとんど面識のない教職員や生徒…、「教頭としてやっていけるのだろうか?」、「農業科の教員がお役に立てるのだろうか?」と葛藤を繰り返し、自分に出来ることは何かを摸索しながらの3年間でした。また、私はパソコンや教務の仕事が大の苦手、事務処理能力も低く力がないことは自分でもよく分かっていましたので、「出来ることは率先してやる」と決めて業務に当たってきました。その一つが私の長所である社交性と行動力を生かした情報発信…、中でも平日の細やかなブログ更新でした。数えてみると、3年間のブログ総数は643回…、最初は、「教頭先生、何しに来たん!?」と言わんばかりにカメラを持ち教室等に現れる私に拒否反応を示す生徒や教員もいましたが、次第に受け入れてもらえるようになり、今では私がカメラを向けるとピースサインをしてくれる生徒も増えました。また、「ブログに載せてくださいよ!」とか「毎日のブログ楽しみにしています!」と生徒や保護者から声が聞かれるようになりました。さらに、教員からも「今日、こんな授業するので是非見に来てください!」と声をかけてもらえるようになり、1日の学校ホームページ訪問者(カウント数)が約3000人(約30倍)にまで増えました。

 このブログの中心人物はもちろん本校生徒でした。何事にも手を抜かず全力で取り組む生徒、優しく思いやり溢れる生徒、様々な目標や難題に果敢にチャレンジする生徒、そんな生徒たちに労を惜しまずサポートする教職員…、個人情報の観点からブログとして公表できるものはほんの一部だけですが、校内を走りまわる中で生徒の頑張りや成長をつぶさに感じることが出来ました。いい事ばかりではありません。当然、集団生活の中で様々な問題が生じつまずく生徒も見てきました。しかし、そうした生徒を見逃さず、教員が生徒一人ひとりと向き合い解決に向け寄り添う姿に「これが学校のあるべき理想の姿だ!」と感じる場面を何度も見てきました。こうした日々の繰り返しの中で、私は千種高校が大好きになり、私の理想の学校像へと繋がっていきました。こんな素晴らしい学校に勤められて、私は本当に幸せです。「千種高校、ありがとう!!」と心から叫びたい気持ちです。

 末筆ではございますが、在勤中に出会ったすべての生徒、教職員、地域の皆さまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。また、つたないブログを毎日見てくださった千種高校を応援してくださる皆さま、本当にありがとうございました。4月からは私からのブログ発信はありませんが、新たな形でブログ発信をしてくれると思いますので、引き続き千種高校学校HPをよろしくお願いいたします。3年間、ありがとうございました。