兵庫県立千種高等学校
校長 松浦 弘幹
この度、第20代校長として県立千種高等学校に赴任いたしました。
本校は、昭和23年に県立山崎高等学校定時制課程千種分校として開設され、全日制への移行を経て、昭和50年に県立千種高等学校として独立し、令和4年度には50回生という節目の新入生を迎えることとなりました。
また、平成22年に宍粟市立千種中学校との「連携型中高一貫校」となり、平成29年度には給食を開始しました。そしてこうした事業だけでなく、千種町や宍粟市の皆様から多大なるご協力とご支援をいただいており、「地域の子は地域が育てる」という理念を具現化するべく日々取り組んでいます。
今年度からは、新学習指導要領や観点別評価の実施、BYOD事業による端末機器を用いた新たな授業展開など、教育現場では様々な新しい取組が求められています。また、成年年齢の引き下げにより3年生のほとんどが成人となることを踏まえ、新たな視座に立った社会人教育も必要となります。
こうした状況において、私たちは本校生徒に、変化が激しく予測不可能な社会の中でたくましく生き抜いていける人間になってもらいたいと考えています。
正しい判断力を持ち、溢れかえる情報を鵜呑みにすることなく、真実を見極め、直面する困難を何とか克服しようとする心の強さと智恵を持ったたくましい人間になってもらうために、本校では、それぞれの個性や思いに応じたきめ細かい指導を行なおうと三つの類型を設け、そしてまた地域の皆様と協働した様々な行事を展開しています。
その成果は、令和3年度では6名の国公立大学合格や宍粟市役所等への就職などの実績としてあらわれ、またスキー部やライフル射撃部の全国大会や近畿大会への出場、全国青年弁論大会への出場といった活躍へと結びついています。
千種高校では、生徒のこうした活躍やたくましくかつ優しい人間となる成長を、いつも地域が見守ってくれています。本当に感謝申し上げます。その恩返しとして本校生が「地域を育てる」ことができるようになればよいと思っておりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
令和4年4月
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