本校の校舎から西に約50mの位置に千種川が流れており、生徒たちは清らかな川の音を聞きながら毎日授業を受けています。透明度が高く水温の低い千種川上流は、見た目にも涼しく私たちの心を落ち着かせてくれます。
この千種川上流にて、先日本校の自然科学同好会の生徒7名と千種ライオンズクラブの方々と合同での水生生物調査が実施されました。この活動は千種川流域のライオンズクラブの方々によって40年以上継続して行われており、本校が一緒に活動をさせていただき10年以上になります。千種川の各地点の水温や川底に生息する水生生物の調査によって、その生物自体が指標となり各地点の水質を知ることができ、身近な環境保全活動として定着しているのです。
生徒たちは、放課後の生物教室で各地点ごとに採取した小さな水生生物を顕微鏡で観察し、とてもマニアックな生物図鑑と照らし合わせながら「これは…ヘビトンボかな⁈」とか言いながら、一匹ずつ丁寧に調べて記録していました。
自然科学同好会では、この他にもちくさ高原に分布するクリンソウの調査や繁殖活動等も同時に行っています。千種の山と川を題材にした研究を通して、生物資源や環境保全への意識を高め、広めていく地道な活動が生徒たちの手によって今日も行われていました。