一昨日、久しぶりにイネの生育を確認するため、水田に足を運びました。草丈は80cmほどになり、株を張って水位が確認できないほど大きく成長を遂げていました。そして、膨らんだ茎の先端から緑色の穂が伸びている様子が確認できました。出穂(しゅっすい)です。田植えから約50日、これまでは主に葉や茎の生長(栄養生長期)をしてきたイネですが、ここからは出穂、受粉、結実を行いイネの種子を形成する時期(生殖生長期)を迎えます。そしてイネは、出穂直後に開花し、小さな白い花を咲かせます。午前9時頃から午前中くらいまでしか開花せず、午後には花が閉じてしまいます。つまり、この時間帯に受粉をするのです。50回生の皆さん、自身が育てているイネがまさに今、そんな重要な時を迎えています。お盆休みに入りますが、可能でしたら水田に足を運び観察してみてください。暑い中でも着々と成長を遂げるイネからパワーがもらえるかも知れませんよ。