待ちに待った5月21日(月)、日本国中が盛り上がる中、本校でも朝7時20分から日蝕の観測会を行いました。緯度の関係で、ここ千種では当然「金環日蝕」は見られませんでしたが、それでも6時10分頃から欠け始めていた太陽が、学校で観測を始めた時には7割ぐらいは欠けており、恐らくピークは7時31分頃でほぼ9割5分が欠けてしまい、全体的に辺りが薄暗くなりました。
生徒達は手に専用の「日蝕観測グラス」を持ち、世紀の天体ショーに見入っていました。面白いことに、校訓碑横の桜の木の葉を通して地面に映る「木洩れ日」の形が刷毛で描いたような「三日月形」となり、平成21年の7月にも話題となった「皆既日蝕」の折りに穴のあいたお玉を通して映る影が円形ではなく全て三日月形になっていたのを思い出します。
グラウンドでは、ソフトボール部が朝7時頃から早朝練習に打ち込んでおり、地球がどうなろうが太陽がどうなろうが6月の県大会に全力を尽くすんだ!という意気込みがひしひしと伝わってくる、さわやかな月曜日の朝でした。
千種高校へ来られる皆さんが、玄関に入られてまず驚かれるのが廊下に置かれている鉢植えの植物の多さです。
まずご覧ください。
玄関から見た本館1階廊下 本館2階廊下 本館から特別棟への渡り廊下
特別棟廊下(1~5階) 特別棟階段踊り場(背景に清流千種川) 特別棟階段踊り場(2~3階)
これらすべての鉢植え植物は、校務員の池田浩司さんが長年丹精込めて育ててこられたもので、一番上の写真2枚に見られるオレンジ色の大きな花は「クンシラン(君子蘭)」で、南アフリカ原産です。ランという名がついていますが、ランではなくヒガンバナ科の常緑多年草です。今少しずつ、咲いた花が落ちつつありますが、一年中立派な葉を見ているだけで楽しめる観葉植物です。
本館の廊下の所々、及び特別棟の廊下に置かれている赤い花は「ゼラニウム」です。別名「テンジクアオイ」とも呼ばれる、これも多年草ですが、校内に置かれているだけで数種類の色があります。また、渡り廊下に4か所(計8鉢)置いてあるのは「サイネリア」で、正式には「シネラリア」と呼ばれるキク科の園芸品種で、これも校内には青、紫、紅、白等の単色や蛇の目型のものなど、いったい何種類あるのでしょうか。
よく「校内緑化」ということが叫ばれますが、その多くはいわゆる中庭や前庭、そして道路に面した街路樹の整備等を指し、校舎内については、いくつかの鉢植えを置き、また、廊下のコーナー部及びトイレに可憐な花の鉢を置いたり、切り花を花瓶に入れて置いたりしている学校が多いと思います。
本校にお越しになるお客様が一様に驚かれる、この花鉢の「校舎内」での多さは、県下でも1・2位を争うのではないかと思います。本校をご卒業になって、今は遠くにおられて中々故郷には足が向かないという、特に卒業生の皆様に向けて、今後校舎内外の様子をお届けしていきたいと考えていますので、どうぞご期待下さい。
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